[2023国際ロボット展リポートvol.7]次世代ロボット発売、メイン展示は具体性増す/安川電機
国際ロボット展(iREX)の会場でひときわ多くの注目を集めたのが、ロボットメーカー大手の安川電機だ。iREXの主役の1社と言える大規模なブースで、広大なスペースを使って変種変量ラインでの生産を実演した。いよいよ販売を開始した次世代ロボット「モートマンネクスト」などの新製品も展示した。
ボトルネック工程があれば応援に向かう
安川電機が展示したアプリケーション(ロボットの活用方法)は多岐にわたり、全体として「前回の2022年展の展示から正統進化した」との印象だ。 特にメイン展示は、組み立て作業の現場をイメージしたより具体的な展示へと進化しており、デモンストレーションの度に多くの来場者が人垣を作った。 メイン組セル、サブ組セル、カバー組セル、検査セルの4つのセルからなり、自律走行型搬送ロボット(AMR)が基盤を模した部品や組み立てた製品を運搬する。組み立てセルにはAMRに搭載され移動できるロボットが3台ずつ配置されるが、ボトルネックになるセルがあると自律的に応援に赴く。この時、教示などのために人が介在しないことがポイントだ。