生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

「紙のロボダイ」紹介記事

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[ロボットが活躍する現場vol.28] いずれ来る人手不足に備えて/オースズ

オースズ(横浜市港北区)はトルクヒンジなどの機構部品を製造する。従来は機構部品の組み立て工程の大部分が手作業だったが、2018年に自動化ラインを完成させた。組み立てからグリスの塗布、カシメ、部品の可動部のトルク測定までの一連の作業を自動化した。その自動化ラインはオースズの内製というのが驚きだ。鈴木瑞貴社長は「人手不足に備えて作業の自動化に取り組んだ。限られたリソースで生産性を高めたい」と語る。

[ロボットが活躍する現場vol.27]ロボット化して事業立て直し/ニッキフロン

フッ素樹脂部品の加工などを手掛けるニッキフロン(長野市、春日孝之社長)は2021年、本社工場のダイヤフラム製造ラインにロボットを導入した。ロボット導入により歩留まりが劇的に改善し、「製造取りやめも検討していたが、安定供給と増産のめどが立ったことで追加注文の引き合いもある」(春日社長)と手応えを口にする。導入を決めたきっかけは、19年に見舞われた甚大な浸水被害から「イノベーション復旧」を目指したこと。自動化のノウハウを社内で水平展開したり、対外的にPRするなど、自動化のモデルケースとして活用を進める。

[ショールーム探訪vol.12]モノ売りからコト売りへ/因幡電機産業「ロボットセンターOSAKA」

ロボットダイジェストの記者が、読者に代わりショールームを訪問する連載企画「ショールーム探訪」。第12回は、電設資材商社の因幡電機産業の「ロボットセンターOSAKA(大阪)」を訪れた。同施設は2020年にリニューアルオープンし、来場者の課題解決を提案する場として展示内容を一新した。自動化システムの導入を検討する人にとり、さまざまな問題の解決方法を学べるショールームだ。

[ロボットが活躍する現場vol.24]設備老朽化から執念でロボット化/丸栄

丸栄(広島市中区、立木陽子社長)は、広島名物のかきの養殖に欠かせない道具を製造する。その道具とは、直径2mmの小さな穴を開けたほたての貝殻。穴に針金を通して海中に沈めておくと、生まれたばかりのかきが貝殻の上で育つ。同社は年間2億枚もの貝殻を加工し、国内の多くの養殖業者に供給している。その生産能力を支えるのが、総勢8ライン24台のパラレルリンクロボットだ。「ロボット化以前は設備の老朽化により生産性が低下していた。何とか生産量を確保しなければならないとの執念でロボット化した」と立木大専務は語る。

食品工場の自動化を後押し/Closer

筑波大学発の人工知能(AI)ロボティクスベンチャーのCloser(クローサー、茨城県つくば市、樋口翔太社長)は食品の生産ラインで調味料袋などをコンベヤー上に投入する自動化システムを提案する。人と同じくらいの作業スペースで包装された製品のピック&プレースなどを自動化できる。創業から2年目だが、インスタントみそ汁の生産ラインへの本導入が決まった。

[SIerを訪ねてvol.31]経験生かして金属加工に特化/山本金属製作所

ロボットシステムの構築を担うシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)を紹介する連載企画「SIerを訪ねて」。31回目の今回は、工作機械を使った金属加工向けの自動化システムを提案する山本金属製作所(大阪市平野区、山本憲吾社長)を紹介する。1965年の創業時から金属加工を手掛けてきた同社が積み上げてきた経験やノウハウを武器に、製造現場の省人化や省力化をサポートする。

[ショールーム探訪vol.10]機械商社がここまでできるの!?/宮脇機械プラント「ロボットラボ&ショールーム」

ロボットダイジェストの記者が、読者に代わりショールームを訪問する連載企画「ショールーム探訪」。第10回は、宮脇機械プラント(兵庫県明石市、岡本淳社長)の「ロボットラボ&ショールーム」を訪ねた。機械商社が本業ながら、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)としてロボットシステムの設計やプログラミングまで手掛ける。ロボットラボ&ショールームにはワーク(加工物)の工程間搬送や取り付け・取り外し、ピッキングなどをするロボットシステムが並ぶ。同社の技術力を知らなければ「ここまでできるの!?」と驚いてしまうだろう。2022年10月にリニューアルしたばかりのショールームに顧客を呼び込み、SIerとしての認知度向上を図る。

[特別リポートJIMTOF2022 vol.4] 進化するアプリケーション

11月8日~13日の6日間、都内の東京ビッグサイトで工作機械展「第31回日本国際工作機械見本市(JIMTOF=ジムトフ2022)」が開かれた。同展はビッグサイト全館を使用する国内最大の工作機械展で、会期中に重複なしで11万4158人、重複ありで14万1948人が来場した。特別リポートJIMTOF2022のvol.1~3で紹介した他にも、会場ではさまざまなロボットシステムが展示された。

EV化『いつ、どこまで進むか』(前編)/ヨルグ・レジャー ABBマネージングディレクター

電機・重工大手ABB(スイス・チューリッヒ)のロボティクス&ディスクリート・オートメーション部門はいくつかのセクションに分かれており、うちオートモーティブ・グローバルビジネスラインと呼ばれる自動車チームを統括するのがヨルグ・レジャー氏だ。「電気自動車(EV)化はもはや『実現する』『実現しない』の議論ではなく『いつなのか』『どこまで進むか』の段階に入っている」と指摘する。「ロボット事業に関わって20年以上になるが、今ほどエキサイティングな時代はない」と笑みを見せる。

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