
迫る「2024年問題」、物流業界の最前線に注目【前編】/国際物流総合展2023
9月13日~15日、東京都江東区の東京ビッグサイトで物流関連の専門展「国際物流総合展2023(第3回INNOVATION EXPO〈イノベーションエキスポ〉)」が開催された。401社が出展し、3日間で合計4万4640人が来場した。
生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン
RECENT POSTS
9月13日~15日、東京都江東区の東京ビッグサイトで物流関連の専門展「国際物流総合展2023(第3回INNOVATION EXPO〈イノベーションエキスポ〉)」が開催された。401社が出展し、3日間で合計4万4640人が来場した。
フジムラ製作所(埼玉県川口市、藤村智広社長)は今年6月、ティーチング(教示)作業を人工知能(AI)で自動化した溶接ロボットシステムを稼働した。加工対象物(ワーク)の形状が変わるたびに技術者がティーチングする必要がないため、多品種少量生産にも適用しやすい。比較的容易な溶接を自動化し、熟練の溶接工が難易度の高い仕事に集中できるようにするのが狙いだ。今後はバージョンアップを重ね、年内には容易な溶接の大部分を同システムでカバーできる体制を整えるという。
ロボットの遠隔操作システムの構築をサポートし、多様な働き方の実現を目指すのがリモートロボティクス(東京都港区、田中宏和社長)だ。今年5月、遠隔操作システムの開発を支援するサービス「Remolink Builder(リモリンクビルダー)」の提供を始めた。Remolink Builderを活用したリモートロボットシステムの開発・提案に取り組むSSI(浜松市中区)の小笠原誠社長は「これまでロボットを導入してこなかった現場にも提案したい」と語る。遠隔操作のデモシステムを、9月13日から千葉市美浜区の幕張メッセで開催される製造業の専門展「スマート工場EXPO」で披露する。
知能ロボットを中核に産業オートメーション事業を手掛けるMujin(ムジン、東京都江東区、滝野一征最高経営責任者)は9月5日、「シリーズCラウンド」で総額123億円の資金調達を実施したと発表した。これにより同社の累計調達額は205億円となった。
人工知能(AI) を使った外観検査の自動化に取り組むベンチャー企業のHACARUS(ハカルス、京都市中京区、藤原健真社長)は8月21日、AI外観検査のデモを体験できる施設「ショールーム はかる」を本社オフィス内に開設した。
武蔵精密工業は8月7日、ニデックドライブテクノロジー(京都府向日市、島野光次社長)との間で、無人搬送車(AGV)の製造販売事業を譲り受ける契約を締結したと発表した。武蔵精密工業はイスラエルの人工知能(AI)企業SIXAI(シックスアイ)と協業し、自律走行型搬送ロボット(AMR)やAIロボットプラットフォーム「MAESTRO(マエストロ)」の開発や販売を手掛ける。
ドイツに本社を置くニウラロボティクスは7月20日、ヨーロッパの投資企業リンゴット、ヴァスキュアード・ベンチャー、プライムパルス、HVキャピタルが率いる5500万ドル(約77億円、1ドル=140円換算)の資金調達ラウンドを終えたと発表した。
日本食品機械工業会は6月6日~9日の4日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで世界最大級の食品製造総合展「FOOMA JAPAN(フーマジャパン)2023」を開催した。出展社数は969社で過去最大規模での開催となった。「その3」では食品の製造装置メーカーや包装機械メーカーが多く出展した東1~6ホールに焦点を当てる。同エリアでは、ロボットで食品を扱う展示が目立った。
日本食品機械工業会は6月6日~9日の4日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで世界最大級の食品製造総合展「FOOMA JAPAN(フーマジャパン)2023」を開催した。出展社数は969社で過去最大規模での開催となった。
搬送を自動化するマテハン機器は、コンベヤーや無人搬送車(AGV)、自律走行型搬送ロボット(AMR)などがある。技術商社の三機(名古屋市熱田区、木島正人社長)は、一風変わったAMRを工場向けに提案する。それは、飲食店などでも使われる配膳ロボットだ。料理の代わりに、加工した部品を載せて運べると考えた。大野精工(愛知県西尾市、大野龍太郎社長)の本社工場に納入し、加工エリアから検査室への搬送に役立てている事例を紹介する。