物流業界向け内覧会でデバンニングロボットの高速化をアピール/川崎重工業
川崎重工業は3月12日、神戸市西区にある西神戸工場のロボット第1工場で「最先端の物流業界向けロボットソリューション内覧会」を開催した。特に貨物輸送事業者などを対象に、輸送用コンテナから貨物を取り出すデバンニングロボット「Vambo(バンボ)」の高速化オプションなど物流業界向けの自動化システムを紹介した。
生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン
RECENT POSTS
川崎重工業は3月12日、神戸市西区にある西神戸工場のロボット第1工場で「最先端の物流業界向けロボットソリューション内覧会」を開催した。特に貨物輸送事業者などを対象に、輸送用コンテナから貨物を取り出すデバンニングロボット「Vambo(バンボ)」の高速化オプションなど物流業界向けの自動化システムを紹介した。
野村不動産は、物流現場の幅広い課題解決を目的とした取り組み「Techrum(テクラム)」を推進している。ロボットや搬送機器、デジタル技術など物流に関連する技術を持つ企業が多く参画し、連携や協力による「共創」で新たなソリューションを生む。
物流ロボットの月額レンタルサービスを展開するプラスオートメーション(東京都江東区、山田章吾社長)は新たに、ロボット自動倉庫の取り扱いを開始する。「仕分けや搬送だけでなく、その隣接領域である保管とピッキングもカバーすることで、顧客に提供する価値の増大を図る」とセールス&マーケティング本部の野中大介本部長は話す
モーター内蔵型のローラー「パワーモーラ」を中核としたマテリアルハンドリング(マテハン)機器を製造、販売する伊東電機(兵庫県加西市、伊東徹弥社長)は2月29日と3月1日の2日間、愛知県刈谷市の「刈谷市産業振興センター」でプライベートショー(PS)「id-Fair ~POWER MOLLER 運び方改革展~ in 刈谷」を開催した。2日間で約500人が来場した。
ユアサ商事は産業用カメラや画像処理機器を取り扱うPhoxter(フォクスター、大阪府豊中市、園田淳一取締役)と物流会社のプラスロジスティクス(東京都豊島区、若佐照夫社長)の3社で、物流施設向けのピッキング用自動搬送システム「ツインピック」を開発した。
リニア搬送システムが注目を集めている。各種コンベヤーに代わる搬送方式として、以前から欧米メーカーを中心に提案が盛んだった。さらに昨年11月には、三菱電機が製品化を表明すると、国内からの関心が一層高まった。1月31日~2月2日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された自動化と計測の技術展「IIFES(アイアイフェス) 2024」でも、多くの企業がリニア搬送システムを展示した。
拠点内での物の搬送や仕分け、保管などを省人化する物流システム機器に注目が集まっている。人手不足による物流危機「2024年問題」に対応するため物流企業からの関心も高いが、近年は製造業からの引き合いも増えている。製造業でも部資材の入荷や保管、工程間搬送、製品出荷、保守用部品の保管など、物流システム機器が活躍する場面は多い。1月に都内で開かれた「スマート工場EXPO」などに出展した物流システム機器メーカーに、製造業向けの最新提案を聞いた。
椿本チエインとKDDIは1月16日、物流倉庫向けの自動化ソリューションを提供する合弁会社「Nexa Ware(ネクサウェア、東京都港区、北村隆之社長)」を設立した。出資比率は椿本チエインが51%、KDDIが49%。4月1日から事業を開始する予定だ。
「2024年問題」が昨今大きな話題になっている。今春からトラックドライバーの時間外労働時間が制限され、物流業界で深刻な人手不足になると危惧されている。トラックドライバーは荷物の積み降ろしなどの荷役作業の待機時間が多い。その作業を効率化する提案が国際ロボット展の会場でも相次いだ。コンテナからの荷降ろしをするデバンニングロボットや、パレット(荷役台)に荷物を積み込むパレタイズや荷降ろしをするデパレタイズのシステムなどが注目を集めた。
近年大きな注目を集める自動化機器が、無人搬送車(AGV)や自律走行型搬送ロボット(AMR)だ。工場や倉庫で物を運搬を担う。国際ロボット展の会場でもAGVやAMRが多数展示された。屋内だけでなく屋外も走行できる製品や、自動フォークリフト(AGF)を提案する企業もあった。