
[SIerを訪ねてvol.39] 見据える先にはチャレンジしかない/BRICS
地域密着のシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)として静岡県東部で業績を伸ばし続けるのがBRICS(ブリックス、静岡県清水町)だ。人材派遣業に始まり機械商社、受託加工業と業容を拡大し、2021年に協力会社だったSIer企業を吸収合併することでSIer事業にも参入した。
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地域密着のシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)として静岡県東部で業績を伸ばし続けるのがBRICS(ブリックス、静岡県清水町)だ。人材派遣業に始まり機械商社、受託加工業と業容を拡大し、2021年に協力会社だったSIer企業を吸収合併することでSIer事業にも参入した。
ロボットのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のHCI(大阪府泉大津市、奥山浩司社長)は8月に、中国の自律走行型ロボット(AMR)メーカーのプードゥー・ロボティクスと提携し、業務用清掃ロボット「CC1」の販売を開始した。HCIも開発に協力し、ドライとウェットの切り替え機能や、給排水のできる充電スタンドなどを実装した。当初はホテルなどのフロア清掃を想定していたが、HCIの自社工場で問題なく使えたことから、工場向けの販売にも力を入れる。
ゼアーレボ(東京都港区、黒土浩太郎社長)は、協働ロボットを活用した自動化システムの設計などを手がける。今年6月、港区虎ノ門にショールーム「未来ファクトリー」を開設した。多くの人々が行き交うビジネス街で、ロボットの自動化システムを誰でも見られる貴重な場所だ。黒土社長は「子どもたちやこれまで製造業に縁遠かった人たちも、ロボットを身近に感じられる場所にしたい」と語る。
今年6月、日本ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会)が設立された。ロボット工業会の内部組織であるFA・ロボットシステムインテグレータ協会が一般社団法人として独立した形だ。引き続き会長を務める久保田和雄三明機工社長に、独立の経緯や意義、今後の運営方針などについて聞いた。久保田会長が語る、3つの目標とは。
ロボットの遠隔操作システムの構築をサポートし、多様な働き方の実現を目指すのがリモートロボティクス(東京都港区、田中宏和社長)だ。今年5月、遠隔操作システムの開発を支援するサービス「Remolink Builder(リモリンクビルダー)」の提供を始めた。Remolink Builderを活用したリモートロボットシステムの開発・提案に取り組むSSI(浜松市中区)の小笠原誠社長は「これまでロボットを導入してこなかった現場にも提案したい」と語る。遠隔操作のデモシステムを、9月13日から千葉市美浜区の幕張メッセで開催される製造業の専門展「スマート工場EXPO」で披露する。
7月26日~28日の3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで製造業向けの専門展「テクノフロンティア2023/インダストリーフロンティア2023」が開かれた。同展は多数の小規模展を合同開催するもので、今回は「工場の協働ロボット利活用展」のエリアを中心に協働ロボットを活用した工場の自動化提案が目立った。出展者は合計で394社・団体。8月25日までオンライン展示会も開催している。
ロボットシステムの構築を担うシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)を紹介する連載企画「SIerを訪ねて」。38回目の今回は、プレス加工をはじめとした金属加工向けを中心にロボットシステムを提案するエヌテック(徳島県鳴門市、大曲隆志社長)を紹介する。近年は地元の産業用ロボット販売代理店と手を組み、デンマークのユニバーサルロボット(UR、日本支社=東京都港区、山根剛代表)の協働ロボットを使った自動化システムを開発するようになった。技術力を評価され、昨年1月にはURの「認定SIer」となった。他にも、金属加工向け以外のジャンルでの受注件数が増加するなど、活躍の幅を広げる。
デンマークの協働ロボットメーカー、ユニバーサルロボット(UR)の日本支社(東京都港区、山根剛代表)は7月26日と27日の2日間、日本初の協働ロボット関連フェアを名古屋市内で開催した。2日間で900人以上が来場した。山根代表は「今回のフェアが協働ロボット全体の市場を広げる手助けの一つになれば」と話す。
日本ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会、会長・久保田和雄三明機工社長)は7月27日、「2023 第1回 ロボットシステムインテグレータ向け新商品・サービス説明会@名古屋」を名古屋市千種区の多目的ホールで開催した。
ロボットのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)の団体である日本ロボットシステムインテグレータ協会は7月13日、一般社団法人としての設立総会を開催した。総会後に開かれた懇親会では「ロボットSIerを若者が憧れる職業へ」など同協会の新たな活動目標を紹介した。また、ロボットのシステムインテグレーション(SI)に関する知識や技能を測定する「SI検定」を国際的な検定試験へと発展させるため、今年度からまずはタイでも同検定を開始すると発表した。