[エディターズノートvol.28] ロボットを扱える人が爆増中!
ロボットを扱える人が今、爆増している。ロボットにいつでも触れられる環境にある人が、国内だけで数千万人に増えたことがその背景にある。
実際に業務で使っている人はまだ多くないが、それでも数十万人はいるのではないか。会社では正式に導入していなくても、個人でこっそり使っている人もいるだろう。業種を問わず「業務にロボットを使うのが当たり前の時代」に間違いなく突入した。
残念ながらこれは「産業用ロボット」の話ではない。ヒューマノイド(ヒト型)ロボットの話でもなく、「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)」の話だ。
RPAは「パソコンでの作業を自動化するソフトウエアロボット」で、物理的な作業能力を伴わないRPAは本来ロボットダイジェストの守備範囲ではない。ではなぜRPAの話を出したのか。
それは、RPAと協働ロボットのプログラミング方法が似ているからだ。RPAでは、指示内容のアイコンをドラッグ&ドロップで組み合わせるビジュアルプログラミング(ブロックプログラミング)方式でプログラムを作成できる。
マウスのポインターを「A点からB点に移動」させたり、ファイルを開くなどの「動作の実行」と、「繰り返し」や「IF文(条件を満たす場合の分岐)」などを組み合わせて一連のプログラムを作成する。
協働ロボットもビジュアルプログラミングに対応する製品が多く、マウスのポインターをロボットアーム先端のツール・センター・ポイント(TCP)に変換し、開く対象をコンピューターファイルからロボットハンドのフィンガーに変えれば、協働ロボットのプログラムに非常に近い。
「Windows(ウィンドウズ)11」のパソコンには、米国マイクロソフトのRPAソフト「Power Automate Desktop(パワー・オートメート・デスクトップ)」が標準搭載されている。マイクロソフトのサブスクリプションサービス「マイクロソフト365」にもパワーオートメートが含まれる。
社員に無料のRPAを使わせてみて、ビジュアルプログラミングに適正がありそうなら協働ロボットの操作を覚えさせるのも一つの手だ。あるいはRPAの経験者を積極的に採用するのもよいかもしれない。
いずれにせよ、パソコン内で動く無料の業務用ロボットと、その使い手が飛躍的に増えるのは、産業用ロボット業界にとって悪いことではないだろう。
担当記者からのおすすめ!
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