
[エディターズノートvol.11]受注回復が鮮明に
日本ロボット工業会(JARA、会長・橋本康彦川崎重工業社長兼最高経営責任者)が2024年第4四半期(10~12月期)の産業用ロボットの受注額を発表した(関連記事:受注額が大幅回復、生産額は7四半期ぶりに増加/日本ロボット工業会
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日本ロボット工業会(JARA、会長・橋本康彦川崎重工業社長兼最高経営責任者)が2024年第4四半期(10~12月期)の産業用ロボットの受注額を発表した(関連記事:受注額が大幅回復、生産額は7四半期ぶりに増加/日本ロボット工業会
今年最後のエディターズノート。今回は「2025年はこれが来る!」という3大トレンドを紹介したい。
注目しているロボットの新たなアプリケーション(応用方法)の一つが、切削加工だ。11月に開催された展示会「日本国際工作機械見本市(JIMTOF)」でもロボットによる切削加工は大きな注目を浴びた。
協働ロボットが徐々に市場に浸透してきた。現場で稼働する台数ベースではまだまだほんのわずかだろうが、国際ロボット連盟(IFR)が今年9月に発表した「World Robotics(ワールドロボティクス) 2024」によると、2023年の世界の産業用ロボット新規設置台数に占める協働ロボットの比率は約10%となった。
9月中旬に東京で開かれた「国際物流総合展2024」の取材を、今年は後輩に任せた。同じ日程で米国イリノイ州のシカゴで開かれていた展示会を取材するためだ。その展示会はシカゴショーとも呼ばれる「IMTS(米国国際製造技術展)2024」。金属加工に使う工作機械がメインの展示会だが、ロボットの展示も少なくなかった。
景気は底を打った。日本ロボット工業会の四半期統計を見ると、2022年1~3月期から受注額は右肩下がりが続いていたが、24年4~6月期は上昇に転じた。まだまだ低い水準で、前年同期比ではいまだマイナスだが、24年1~3月期と比べると13.7%も増加した。
環境の時代――、こう書くと二酸化炭素の排出削減などを思い浮かべる人が多そうだが、今回テーマにしたいのはいわゆる「環境問題」ではない。「ロボットの稼働環境」の話だ。
イノベーションをどう訳すか。以前は「技術革新」とすることが多かった。これは1958年の経済白書で使われた表現で、さまざまな電気機器で生活や産業が大きく変化していった時代なら、その訳も悪くなかった。
「失われた30年」、この言葉はバブル経済の崩壊以降ずっと低成長が続いた日本の経済や社会を表す言葉だ。2000年代前半には「失われた10年」と言われていたが、その後も状況は変わらず2010年代前半には「失われた20年」、そして近年は「失われた30年」と言われるようになった。
当サイト「robot digest(ロボットダイジェスト)」を運営するニュースダイジェスト社(名古屋市千種区、樋口八郎社長)はこの3月に創業60周年を迎え、4月から61年目に突入した。人間で言えば還暦だ。