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2021.06.17

板金工場の溶接工程に協働ロボットが採用/ユニバーサルロボット

 デンマークの大手協働ロボットメーカー、ユニバーサルロボット(UR、日本支社=東京都港区、山根剛代表)は6月11日、同社の協働ロボットが板金加工を手がける藤田ワークス(鹿児島県霧島市、藤田幸二社長)に導入されたと発表した。

 協働ロボット「UR5」が溶接作業を担う。アーク溶接の一種のTIG(ティグ)溶接は難易度が高いとされる。藤田ワークスは将来の人手不足に備え、作業者の熟練度に左右されないTIG溶接を実現するため、URの協働ロボットを導入した。

 藤田ワークスと、板金加工機械の専門商社ファブエース(横浜市都筑区、尾坂明広社長)、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のクフウシャ(相模原市緑区、大西威一郎社長)の3社でシステムを開発した。
 また溶接だけでなく、金属のプレス加工機への加工材料の投入にもUR5を活用し、作業効率の向上を実現した。

 UR日本法人の山根代表は「藤田ワークスの導入事例が、これまで自動化に踏み切れなかった各社の課題解決の一助になれば望外の喜び」と述べた。

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