国内のサービス体制を強化、サービスハブや部品倉庫を開設/ユニバーサルロボット
修理にかかる期間を4分の1に
ユニバーサルロボットは4月22日、日本支社内で記者会見を開き、サービス体制を強化したと発表した。
目玉の一つは、サービスハブと部品倉庫の開設だ。サービスハブは故障したロボットを修理する拠点で、ロボットアームやティーチングペンダント、コントロールボックスなどを修理できる。部品倉庫はサービスハブや代理店、顧客などへの部品の供給を担う。サービスハブは九州、倉庫は関東に設立し、6月1日からの稼働を予定する。
URのロボットは部品を交換しやすいモジュール型の設計を採用し、故障時は部品交換で対応できるケースも多い。しかし、それで修理できない場合、これまでは本社があるデンマークのサービスハブに送付して修理しており、修理されたロボットが手元に帰ってくるまでに約4週間かかっていた。サービスハブを国内に開設することで、この期間を1週間に短縮する。サービスハブの開設は国内初で、世界では6拠点目だ。
顧客訪問やオンラインサービスも拡充
顧客訪問によるアフターサービスの体制も強化する。これまでは全国14の販売代理店が顧客への訪問サポートをしていたが、ロボットのアフターサービスの経験が豊富な協力会社と連携し、同社が直接アフターサービスを提供する体制を整えた。
オンラインでは、保守契約「UR Care(ユーアールケア)」の一部として「パフォーマンスチェック(プログラム健康診断)」の提供を開始する。ロボットの稼働状態を分析し、プログラムの改善点を提案するツールだ。URがこれまで蓄積してきたデータを元に、トラブルにつながる恐れのある動作を判定する。