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2020.09.03

林業の苗木生産に協働ロボが採用/ユニバーサルロボット

 ユニバーサルロボット(UR、日本支社=東京都港区、山根剛代表)は8月31日、大坂林業(北海道幕別町、松村幹了社長)の苗木生産工程にUR製協働ロボットが導入されたと発表した。
 自動土投入機に送り込むため、空の育苗用コンテナをコンベヤーに載せる工程を協働ロボットが担う。人と同じ空間で稼動できる協働ロボットだが、プラスチックチェーンで動作エリアを囲い、アーム先端のハンドに緩衝材のカバーを付けるなどして安全性を高めた。
 従来2人でしていた作業を、1人と1台でこなせる。

 苗木の育成ではこれまで、手作業の工程が多かったが、作業者の高齢化が進んでおり、ロボットの導入を決めた。大坂林業では今後、専用トレーに苗木を植え付ける作業などにもロボットを導入していきたい考えだ。
 「少子高齢化で人員確保が難しくなるが、人の代わりに協働ロボットで苗木を安定的に供給する仕組みを作りたい」と大坂林業の松村社長は語る。

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