デンマークの協働ロボットメーカーのユニバーサルロボット（UR）は５月13日、米国ミシガン州デトロイトで開催されている展示会「Automate（オートメート）」で協働ロボットの新製品「UR15」を発表した。同日受注を開始し、６月からの出荷を予定する。

　同製品の最大の特徴は動作速度の速さ。TCP（ツール・センター・ポイント＝アーム先端に取り付けるツールの中心点）を１秒当たり最大５m動かせ、これは同社の製品では最速だ。生産性を高められ、ピック＆プレース用途ではサイクルタイムを最大30％短縮できる。
　同製品には独自の「OptiMove（オプティムーブ）テクノロジー」が搭載され、動作軌道を最適化することで、高速動作時にも振動を抑えながら滑らかな動きを実現する。

　可搬質量は15kgだが、パレタイジング（荷役台への荷物の積み付け）のように手首を下向きに使用する場合は最大17.5kgまで対応する。
　IP65準拠の高い防じん・防水性能を備え、工作機械などへの被加工材の付け外しにも適する。本体重量は軽量で無人搬送車（AGV）や自律走行型搬送ロボット（AMR）にも搭載しやすい。
　テロ・トロネン最高製品責任者は「UR15は、これまで自動化が難しかった領域に新たな可能性を提供する製品」とのコメントを発表した。