【読んで発見「RTJ2026」vol.3】ヒューマノイドが続々と
6月11日~13日の3日間、自動化の展示会「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN(ロボットテクノロジージャパン、RTJ)2026」が愛知県常滑市で開催される。公式メディアであるWEBマガジン「robot digest(ロボットダイジェスト)」の記者がRTJの見どころをお伝えする連載企画「読んで発見『RTJ2026』」の最終回。実用化に向けて注目が高まるヒト型ロボット「ヒューマノイド」やこれまで紹介しきれなかった次世代の自動化ソリューションなど、RTJ2026で注目すべき最新トレンドを取り上げる。
(平川一理:ロボットダイジェスト編集部)
※この記事はRTJ公式ウェブサイトの連載を再編集したものです
実用化を見据えた提案
中国勢がそろい踏み
近年ロボットや自動化関連の展示会で存在感を増すのがヒューマノイドだ。二足歩行や双腕による搬送対象物の把持が可能で、従来の産業用ロボットと比べて活用範囲が広がる。人間の身体構造を模した設計のため、従来の作業スペースにそのまま置き換えて導入しやすい。
二足歩行ゆえの転倒リスクや安定した長時間稼働の難しさ、安全基準の整備などさまざまな課題は残るが、サービス分野や介護、家庭用ロボットとしての活用が期待される。また、中国や米国が技術開発をけん引する中、製造現場への導入に向けた実証も急速に進んでいる。
RTJ2026はヒューマノイドが初登場する。会場ではヒューマノイドや自律走行型搬送ロボット(AMR)などが自在に動き回る未来の製造現場の一端を垣間見られるかもしれない。
中国の深センに本社を置くロボットメーカー、DOBOT Robotics(ドゥーボットロボティクス)の日本法人であるDOBOT JAPAN(ドゥーボットジャパン、東京都港区、ロウ・ジュリン代表)はヒューマノイド「Atom Max(アトムマックス)」を紹介する。
41個の関節を持つヒューマノイドで、人間の細かい手作業を高精度に再現する。ロボットに動作を教示する「ティーチング」に加え、ロボット自身が人間の動作を見て考えて動く「人工知能(AI)推論モデル」による制御が可能だ。
システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のYATOMIエンジ(ヤトミエンジ、愛知県弥富市、高野知幸社長)も中国のロボットメーカー、LEJU(リジュ)のヒューマノイドを展示する。双腕ロボットとAMRが組み合わさったような安定性の高い設計で、折り畳み式の下肢部分を伸ばすと最大約2mの高さにある通い箱をピックアップできる。今回展では製造現場での実用化を視野に入れたデモでPRを図る。
この他、TechShare(テックシェア、東京都江東区、重光貴明社長)は代理店を務める中国のUnitree Robotics(ユニツリーロボティクス)の「Unitree G1」を公開。ダイドー(名古屋市中村区、田中慎悟社長)は同AGIBOT(アジボット)製の「AGIBOT G2」を出展する。中央工機(名古屋市昭和区、黒川学社長)も中国・深センに拠点を構えるUBTECH(ユービーテック)のヒューマノイドを出展予定で、中国勢のヒューマノイドが一堂にそろう展示会となる。
一方、国内メーカーの提案にも注目だ。RTJ2026の主催企画「産業用ロボット体験ゾーン」ではカワダロボティクス(東京都台東区、白間直人社長)のヒト型協働ロボット「NEXTAGE(ネクステージ)」やトヨタ自動車が開発したヒューマノイド「CUE(キュー)」が登場するため、こちらもぜひお見逃しのないように。
ヒューマノイドは人間と同様の関節構造を持つため小型で高精度な精密部品の開発が欠かせない。加えて、高性能なロボットを支えるソフトウエア技術やAI技術も重要性を増している。RTJ2026の会場ではこうしたロボットの周辺技術の提案にもぜひ注目してみてほしい。
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