[iREX2025レポートvol.9]周辺機器の使用イメージや使い心地を分かりやすく提案
2025国際ロボット展(iREX2025)ではビジョンセンサーや架台、保護カバーなど多種多様な周辺機器のメーカーが出展した。製品の稼働する様子が見られるデモンストレーションや来場者が実際に触って使い心地を確かめられる展示など、製品単体の展示では伝えにくい魅力をアピールするメーカーが会場では多く見られた。
生産ラインをイメージした展示に/ニコン
ニコンは3Dビジョンセンサーやトラッキングに特化した新製品の2Dビジョンセンサーを使った自動化システムを展示した。ブースではビジョンセンサーを取り付けたロボットが走行中の自律搬送ロボット(AMR)の動きに追従しながら、対象物(ワーク)を走行中のAMRに載せるデモを披露した。
他にも、高速性を重視したばら積みピッキングシステムなども展示した。「製品単体をただ提案するのでなく、生産ラインでの稼働風景を来場者にイメージしてもらいやすい見せ方にした」とビジョンロボティクス本部事業推進部第一営業推進課の樋口美優さんは言う。
ヒト型ロボット使ったデモを展示/Mech-Mind
中国に本社を置くビジョンシステムメーカーのMech-Mind(メックマインド、東京都港区、楊培社長)は、小売店でのヒューマノイド(ヒト型)ロボットによる無人販売を想定したデモを展示。独自開発のソフトウエアでロボットに指示を出し、後方の棚に陳列された商品をビジョンセンサーで認識してハンドでつかんで持ってくる。
ヒューマノイドロボットには同社が開発した3Dビジョンセンサー「Mech Eye(メックアイ)」とロボットハンド「Mech Hand(メックハンド)」を組み合わせ、同社製品がヒューマノイドロボットにも適用可能な点をPRした。「中国ではヒューマノイドロボットの提案が増えつつある」と営業総合サポート部の佐野健太マーケティングマネージャーは話す。
デモの様子を一目見ようと多くの来場者でにぎわった。
独自のAI技術をPR/Eureka Robotics
ロボットコントローラーやビジョンセンサーを開発する、シンガポールのEureka Robotics(エウレカロボティックス、日本法人=東京都江東区、ファム・クアン・クオン社長)は「現場を動かすフィジカルAI」をテーマに、前回展から2倍の規模のブースで出展した。
同社のコントローラーやカメラはワークの高精度な3Dモデルを瞬時に構築でき、また独自の人工知能(AI)技術で未登録のワークも認識できる。こうした強みを生かし、ブースでは高速のばら積みピッキングや、コンベヤー上を流れるコネクターを拾い上げて別の部品とはめ合わせるデモシステムなどを披露した。
Eureka Roboticsの創業者でもあるファム社長は「日本の顧客の要求に応えられれば世界中に通用すると考えており、日本市場は重要なターゲット。誰でも使えるAIベースのビジョンシステムを目指して開発に臨む」と語る。
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