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2026.02.03
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[iREX2025リポートvol.15] 西日本のロボット業界も開発盛ん/ロボットメーカー編

[iREX2025リポートvol.5]では東日本に本社を置くロボットメーカーを主に取り上げたが、西日本に本社や主要拠点を置くロボットメーカーも少なくない。その中には、北九州市が本社の安川電機や、兵庫県内に主要生産拠点を置く川崎重工業など、グローバルでシェアを持つ大手も含まれる。ここでは、「2025国際ロボット展(iREX2025)」で注目を集めた西日本のロボットメーカーの展示をピックアップして紹介する。

(松川裕希:ロボットダイジェスト編集部

多様なヒューマノイドロボットを展示

カレイド9の登場に、多くのカメラが向けられた

 新型を含む多様なヒューマノイドロボットの展示で多くの来場者を集めたのが川崎重工業だ。特に、会期初日の12月3日に報道向けに公開したヒューマノイド(ヒト型)ロボット「カレイド9」の注目度は高く、iREX2025におけるヒューマノイドロボットの注目度の高さを表すように、プレス発表前に整理券を配布するほど大勢の記者が集まった。

 

 カレイド9はiREX2025がお披露目となる新型で、災害現場での救助活動や、口頭での指示に基づいて複雑な作業をするデモンストレーションを披露した。救助活動の妨げとなる倒れかけのラックを立て直した他、ほうきとちり取りで集めたごみをふたつきのごみ箱に捨てるなど事前のプログラムだけでは対処できない動作も組み込まれた。

ごみ箱のふたを持ち上げ、ごみ袋を入れる
ラックの重さは約30kgあるが、楽に持ち上げることができる

  同社の精密機械・ロボットカンパニーの松田義基プレジデントは、「ヒューマノイドロボットの開発に取り組む一番の目的は災害現場。災害現場で人と一緒に働く、頑丈で信頼性の高いロボットを作りたい。例えば防火服や消火器具など、いろんな道具がそのまま使えるように、あえて人間のサイズにこだわっている」と語った。

見どころは盛りだくさん

ニョッキー(左)とヌーラボット

  カレイド9だけでなく、多様なヒューマノイドロボットを展示した。燃料電池で駆動し水素カートリッジを交換することで長時間運用できる自律移動型ロボット「Nyokkey(ニョッキー)」、ニョッキーをベースに開発した看護師補助ロボットの「Nurabot(ヌーラボット)」など、特徴の異なるさまざまな機種を展示し、iREX2025におけるトレンドもあいまって、多くの来場者が国産ヒューマノイドロボットの現在地や可能性を確認するかのように展示を見ていた。

 また、ヒューマノイドロボットのような未来志向の展示だけでなく、総合ロボットメーカーとして、産業や教育用途の多関節ロボットも数多く展示。産業用途としては、自動車の車体の溶接を中心に塗装やピッキング、デパレタイズの他、遠隔操作ロボットシステムを披露。来場者が遠隔操作を体験できるコーナーも設けた。

 教育用途としてはポーランドのロボットメーカーのASTOR(アストー)のOEM(相手先ブランド製造)製品として川崎重工業が販売する「astorino(アストリーノ)」の実機を出展。アストリーノは協働ロボットではないもののスピードや重量を抑えることで安全性を高めたロボットで、学生や初心者が失敗を恐れずにロボットに触れることができる。

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