大阪を舞台に個性際立つ製品を提案/関西ロボットワールド2026
6月25日と26日の2日間、大阪市住之江区のインテックス大阪で「サービスロボット展」「産業用ロボット展」「次世代モビリティ展」「宇宙開発ビジネス展」の4つの展示会から成る「関西ロボットワールド2026」が開催され、約1万4400人が来場した。商社や周辺機器メーカー、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)の出展が目立ち、会場では独自性の強い提案が来場者の関心を集めた。
高速で外観検査
NTNは独自開発の手首関節モジュール 「i-WRIST(アイリスト)」と直動アクチュエーター、回転アクチュエーターを組み合わせた自動外観検査システム「アイリストType-U(タイプユニット)小型タイプ」を展示した。アイリストは一般的な産業用ロボットとは異なり、まるで人の手首かのように動けるのが特徴。
小型タイプは独自アルゴリズム(処理方法)でX軸の動作を省略したことで装置の幅を520mmに収めており、狭いスペースでも導入しやすい。「アイリスト・タイプ・ユニットはアルミダイカスト部品の外観検査で導入実績があるが、展示会を通じてそれ以外の分野でもニーズがあるかを調査したい」と担当者は話す。
7軸ロボ+センサーで繊細な動作
クラボウは不定形物の認識に特化した3次元ビジョンセンサー「KURASENSE(クラセンス)」と米国のロボットメーカーのFlexiv Robotics(フレクシブロボティクス)の7軸協働ロボット「RIZON(ライゾン)」を組み合わせた協働ロボットシステム「KURAVIZON(クラビゾン)」を出展した。ライゾンは力覚センサーを搭載しており、押したり引いたりする力を高精度に検知できる。また、7軸ならではの柔軟な動作も可能とする。
会場ではクラビゾンが円形トレーを保持し、トレー上に載せた金属球を一定の軌道で転がし続けるデモンストレーションを披露。繊細な動作制御が可能な点をアピールした。「10kg程度なら外力がかかっても止まることなく動作し続けられる」と環境メカトロニクス事業部ライスサイエンス部ビジョンセンシング課の北井基善課長補佐は話す。
筒を“絞って”つかむ
自動車部品メーカーの東海興業(愛知県大府市、木村友一社長兼最高経営責任者)は北陸先端科学技術大学院大学のホ・アン・ヴァン准教授が開発したロボットハンド「ソフトロボットハンド」を展示した。
ウレタン製の筒状ハンドで、高い柔軟性を持つ。つかみたい物を筒の中に収め、根元のリングを回すと筒が絞られて、物をつかむ仕組みだ。「爪でつかむ一般的なハンドはつかむものの形状によって得手不得手がある。ソフトロボットハンドは対象物を筒内に収めさえすれば、ロボット側で複雑な姿勢制御をしなくてもつかめる」と研究開発部の保地和郎エグゼクティブマネージャーは語る。
同じ企業の記事
>>ダイカスト部品向けに高速自動外観検査ユニットを提案/NTN
>>創薬実験用の細胞を自動で滴下する技術を発表/NTN
>>ラボで使える7軸協働ロボットシステムを発売/クラボウ
>>3Dビジョンセンサー「クラセンス」にアーム先端に搭載できるヘッド分離型が登場/クラボウ
>>手首関節モジュールを簡単に導入できるパッケージ発売/NTN
>>[注目製品PickUp!vol.56]独自構造のルーツは自動車部品にあり/NTN「i-WRIST」
>>磁気エンコーダー付き軸受け開発、ロボット関節の小型化に/NTN
>>手首ロボ「i-WRIST」に可搬質量が大きいグレードを追加/NTN
>>ロボット、カメラと連携して安定稼働/NTN
>>手首ロボ「i-WRIST」、上向き・横向きに対応/NTN
>>たわみやねじれも正確に! ケーブルに特化したビジョンセンサー【後編】/クラボウ
>>たわみやねじれも正確に! ケーブルに特化したビジョンセンサー【前編】/クラボウ
>>ケーブル挿入システムを開発、自社のビジョンセンサー活用/クラボウ
>>ロボット関節に組み込む角度検出用リングに小型サイズ追加/NTN

