2026.07.14
★お気に入り登録

大阪を舞台に個性際立つ製品を提案/関西ロボットワールド2026

6月25日と26日の2日間、大阪市住之江区のインテックス大阪で「サービスロボット展」「産業用ロボット展」「次世代モビリティ展」「宇宙開発ビジネス展」の4つの展示会から成る「関西ロボットワールド2026」が開催され、約1万4400人が来場した。商社や周辺機器メーカー、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)の出展が目立ち、会場では独自性の強い提案が来場者の関心を集めた。

斉藤拓哉:ロボットダイジェスト編集部)

高速で外観検査

NTNは省スペースな外観検査システム「アイリスト・タイプ・ユニット」を展示した

 NTNは独自開発の手首関節モジュール 「i-WRIST(アイリスト)」と直動アクチュエーター、回転アクチュエーターを組み合わせた自動外観検査システム「アイリストType-U(タイプユニット)小型タイプ」を展示した。アイリストは一般的な産業用ロボットとは異なり、まるで人の手首かのように動けるのが特徴。

 小型タイプは独自アルゴリズム(処理方法)でX軸の動作を省略したことで装置の幅を520mmに収めており、狭いスペースでも導入しやすい。「アイリスト・タイプ・ユニットはアルミダイカスト部品の外観検査で導入実績があるが、展示会を通じてそれ以外の分野でもニーズがあるかを調査したい」と担当者は話す。

7軸ロボ+センサーで繊細な動作

クラボウの協働ロボットシステム「クラビゾン」は軽く外力が加わっても動作を継続する

 クラボウは不定形物の認識に特化した3次元ビジョンセンサー「KURASENSE(クラセンス)」と米国のロボットメーカーのFlexiv Robotics(フレクシブロボティクス)の7軸協働ロボット「RIZON(ライゾン)」を組み合わせた協働ロボットシステム「KURAVIZON(クラビゾン)」を出展した。ライゾンは力覚センサーを搭載しており、押したり引いたりする力を高精度に検知できる。また、7軸ならではの柔軟な動作も可能とする。

 会場ではクラビゾンが円形トレーを保持し、トレー上に載せた金属球を一定の軌道で転がし続けるデモンストレーションを披露。繊細な動作制御が可能な点をアピールした。「10kg程度なら外力がかかっても止まることなく動作し続けられる」と環境メカトロニクス事業部ライスサイエンス部ビジョンセンシング課の北井基善課長補佐は話す。

筒を“絞って”つかむ

ソフトロボットハンドはウレタン製の筒状ハンドを絞ることで物をつかめる

 自動車部品メーカーの東海興業(愛知県大府市、木村友一社長兼最高経営責任者)は北陸先端科学技術大学院大学のホ・アン・ヴァン准教授が開発したロボットハンド「ソフトロボットハンド」を展示した。

 ウレタン製の筒状ハンドで、高い柔軟性を持つ。つかみたい物を筒の中に収め、根元のリングを回すと筒が絞られて、物をつかむ仕組みだ。「爪でつかむ一般的なハンドはつかむものの形状によって得手不得手がある。ソフトロボットハンドは対象物を筒内に収めさえすれば、ロボット側で複雑な姿勢制御をしなくてもつかめる」と研究開発部の保地和郎エグゼクティブマネージャーは語る。

★お気に入り登録

BASIC KNOWLEDGE