創薬実験用の細胞を自動で滴下する技術を発表/NTN
NTNは11月20日、独自開発の「微細塗布装置」で、創薬実験に使う細胞を実験用のプレートに高精度かつ効率的に自動で滴下する技術を発表した。発表に先駆けて18日に大阪市北区の本社で報道陣向けの発表会を開催した。
微細塗布装置は細胞を滴下するユニットと実験用プレートを載せるテーブル、単軸アクチュエーターで構成される。ユニットとテーブルの位置をそれぞれ単軸アクチュエーターで制御し、ユニット先端部の針に付着させた数pL(ピコリットル、1兆分の1L)の液体を±15μm以下の繰り返し位置精度でプレートに滴下する。
液晶画面の欠陥箇所へのカラーインクの塗布や、精密部品の組み立て工程での接着剤の塗布などに使われてきた技術を応用した。

