2026.05.15
★お気に入り登録

ダイカスト部品向けに高速自動外観検査ユニットを提案/NTN

 ベアリングなどの機械部品を製造するNTNは4月17日、独自開発の「手首関節モジュール i-WRIST(アイリスト)」の報道陣向け勉強会を大阪市北区の本社で開催した。

 アイリストは一般的な産業用ロボットと違い、人の手首のような動作に特化したロボット。3つの関節でつなぎ合わせたロッド状の部品を3本使うことで、屈曲や旋回を高速かつ自在にできる。「アイリストの動作速度は一般的な垂直多関節ロボットと比べて約2倍と非常に高速で作業できる」と未来創造開発本部ロボット周辺モジュール技術部の磯部浩部長は話す。

 勉強会では今年発売の新製品「外観検査向け高速ユニット」についても紹介した。アイリストと直動アクチュエーター、回転アクチュエーターを組み合わせたもので、大型液晶パネル修正装置や微細塗布装置「X-CELList(エクセリスト)」の設計、開発で培った技術を転用した。

 外観検査向け高速ユニットは今年1月に発売した小型タイプ(=写真左)と今年3月に発売した大型タイプ(=写真右)の2タイプをラインアップする。小型タイプは直径(φ)150mm×高さ150mm、重量が5.0kg以内の対象物(ワーク)に、大型タイプはφ600mm×高さ150mm、重量が25.0kg以内のワークに対応する。小型タイプは独自アルゴリズム(処理方法)でX軸の動作を省略したため、装置の幅が520mmと省スペースだ。

「2030年度にロボット周辺モジュール事業全体の売上額40億円の達成を目指す」と話す未来創造開発本部ロボット周辺モジュール技術部の磯部浩部長

 近年、電動車(バッテリー電気自動車や燃料電池車など)のインバーターケースなどで需要が高まっているアルミダイカスト部品の外観検査を主な用途として想定する。実績としてはダイカストメーカーのリョービに大型タイプが、自動車メーカーに小型タイプがそれぞれ採用された。
 「2030年度にロボット周辺モジュール事業全体の売上額40億円の達成を目指す。そのうち20億円をダイカスト向けの製品で占めたい」と磯部部長は力を込める。

斉藤拓哉:ロボットダイジェスト編集部)

★お気に入り登録

BASIC KNOWLEDGE