2025.10.16
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南大阪のSIerやシェアラボが地域振興に貢献

 ロボットのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のHCI(大阪府泉大津市、奥山浩司社長)、システム開発会社のUSEYA(ユーズヤ、大阪市港区、大子修社長)、大阪府泉大津市の市立図書館(略称SHEEPLA=シープラ)の3者は南大阪地域を活性化するための連携グループ「SoLink(エスオーリンク)」を今年6月に立ち上げ、PRに力を入れている。

 3者は国内外から多数の視察者が訪れる施設をそれぞれ運営しており、3者が連携して情報発信を行い、各社が運営する施設を巡る見学ツアーなども企画することで南大阪への視察者をさらに増やし、地域活性化を図る。

パウチ表面の湯切りなど、動作がしっかり作り込まれたHCIロボハウスのロボット

 HCIが運営する「HCIロボハウス」は、川崎重工業の産業用ロボット3台が連携して軽食を調理し、自律走行型搬送ロボット(AMR)がテーブルまで届ける飲食店だ。奥山社長は「産業用ロボットとAMRと人が協力している。ロボットが調理を担当するので、人手は最小限で済むのがメリット。HCIロボハウス単体で飲食事業は黒字を達成しており、ロボットを使ってこんなビジネスができるということを見てもらいたい」と話す。

 USEYAが和泉市に設けた「USEYA ADVANCED INDUSTRY(ユーズヤ・アドバンスト・インダストリー、UAI)」は、レーザ加工機や樹脂3Dプリンター、3Dスキャナーなどを会員に時間貸しするシェアラボで、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)関連の設備も豊富にそろえる。また受け付け業務にはカワダロボティクスのヒト型ロボットを導入している。

  シープラは多数のイベントを開催し、読書や学習だけでなく、ビジネス支援サービスにも力を入れ注目を集めている図書館。検索した本が置いてある本棚の前までAMRが利用者を案内するなど、業務の一部にロボットを活用している。

宇宙船のコックピットをイメージしたUAIの設備レイアウト
UAIでは受け付けのヒト型ロボットが出迎える
泉大津市立図書館で活躍するAMR
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