生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

2023.12.26

[2023国際ロボット展リポートvol. 14]各社各様でロボットメーカーの個性光る【前編】/川崎重工業、ダイヘン、エプソン

大手ロボットメーカーの展示情報は国際ロボット展(iREX)の開幕直前特集でも取り上げたが、そこで紹介した他にも注目を集めた新製品・新技術は少なくなかった。展示リポートのvol.14とvol.15では、直前特集でも取り上げた大手ロボットメーカーの展示を改めて見ていく。見どころの多い大手メーカーのブースだけに、直前特集を読んだ人でも、実際にこれら企業のブースに行った人でも、新たな発見があるはずだ。

外観検査やデバンニングロボに注力/川崎重工業

川崎重工業が展示した外観検査システム

 川崎重工業はヒト型ロボット「RHP Kaleido(カレイド)」や手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」など、幅広いロボットを展示した。
 産業用ロボットでは、製造現場向けの外観検査と、物流現場向けの荷降ろしの提案に力を入れた。

 展示した外観検査システムは、ラインスキャナーをロボットコントローラーから一体制御することで、曲面でも止まらずにスキャンが可能。面ごとに撮影するエリアカメラを使う場合と比べ、サイクルタイムを10分の1、立ち上げ時間を6分の1に短縮できる。
 会場では、ロボットアーム先端にスキャナーを搭載した大型のワーク(作業対象物)向けの検査システムと、ロボットアームでワークをつかんで固定スキャナーにかざして検査する小物ワーク向けシステムの2種類を展示した。

 「独自の特許技術を生かしたシステムで、わが社にしかできない提案」と同社ロボットディビジョン営業総括部は自信を見せる。

Vamboでコンテナからの荷降ろし自動化を提案

 物流向けには産業用ロボットを応用したデバンニングロボット「Vambo(バンボ)」を展示した。コンテナからの荷降ろしをするロボットシステムで、1時間当たり標準仕様で最大600ケース、高速オプション仕様の場合は最大800ケースの荷降ろしができ、6人でしていた作業を2人にまで省人化できる。
 
 展示システムには、同社とソニーグループが共同設立したリモートロボティクス(東京都港区、田中宏和社長)によるリモートシステム操作システムも搭載。もしエラーが発生した場合は、遠隔地にいる人がカメラで状況を確認しながらロボットに指示が出せる。
 会場では、実際の導入事例などもパネルで紹介した。
 「検査と物流、この2分野は今後産業用ロボット事業の新たな柱にしていきたい」(ロボットディビジョン営業統括部)

TOP