ビジョン2030を発表、ロボットが発展支える/川崎重工業
川崎重工業は11月2日、2030年に目指す将来像をまとめた「グループビジョン2030」を発表した。「次の社会へ、信頼のこたえを」を掲げ、その将来像に合わせた組織改編なども発表した。ロボット関係では、「ウィズコロナ、アフターコロナ社会を支え、川崎重工の発展も支えるのがロボット。売上げで寄与するだけでなく、シナジー効果で他事業の競争力も高める」と橋本康彦社長は述べた。
安全・安心に貢献
川崎重工がビジョン2030で掲げた今後の重点領域は「①安全安心リモート社会」「②近未来モビリティー(人・モノの移動を変革)」「③エネルギー・環境ソリューション」の3つ。ロボットが特に深く関わるのが、①と②だ。
自社技術の組み合わせで物流を無人化
3つの事業グループに再編
ビジョン2030を実現するための組織改編も発表した。現在は6つのカンパニーで構成するが、水素エネルギー事業を推進するため、エネルギー・環境プラントカンパニーと船舶海洋カンパニーを21年4月に統合する。鉄道車両を製造する車両カンパニーは21年10月をめどに分社化し、航空機などを製造する航空宇宙システムカンパニーとの連携を強化する。モーターサイクル&エンジンカンパニーも21年10月をめどに分社化し、ロボット事業を担う精密機械・ロボットカンパニーとの連携を強化する。これにより、「エネルギー&マリンエンジニアリング」「陸・空輸送システム」「モーションコントロール&モータービークル」の3つの事業グループに再編する。また、成長分野や新規分野に投資するとともに、カンパニーの枠を超えて人材を流動化させ、能力や役割、成果に重きを置いた人事制度にシフトする。こうした取り組みにより売上高を年平均成長率5%で成長させ、2030年に2兆5000億円の売上高を目指す。(ロボットダイジェスト編集デスク曽根勇也)
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