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2025.06.25
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欧州自動車産業、ロボット導入が高水準維持/国際ロボット連盟

北米を上回る2万3000台

 国際ロボット連盟(IFR、伊藤孝幸会長〈ファナック技監〉)は6月17日、欧州の自動車産業における産業用ロボットの導入動向に関する速報を発表した。

 2024年に欧州で導入された産業用ロボットは2万3000台に達し、過去5年間で2番目に高い水準となった。24年の北米の導入台数は1万9200台で、欧州はこれを上回った。

 自動車産業は欧州の製造業の中でも最もロボット導入が進んでいる分野であり、全体の年間導入台数の約3分の1を占める。

ロボット密度、欧州6カ国が世界トップ10に

 IFRの統計によると、2023年時点の自動車産業におけるロボット密度(従業員数1万人あたりのロボット稼働台数)では、世界上位10カ国のうち6カ国を欧州が占めた。スイスが3876台で1位、スロベニア(3位)、ドイツ(6位)、オーストリア(8位)、フィンランド(9位)、ベネルクス諸国(10位、注:ベルギー王、オランダ 、ルクセンブルクの3国)がこれに続く。

 スイスを除く5か国はいずれも欧州連合(EU)加盟国で、24年のロボット導入でもEU27カ国が欧州全体の約85%を占めた。国別では、ドイツが約30%と最多、次いでイタリアが約10%、スペインが約6%となっている。

 19年から24年までの欧州全体のロボット導入数の年平均成長率(CAGR)は3%で、緩やかな成長を維持している。

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