世界の産ロボ販売台数がこの5年で2倍に/国際ロボット連盟
国際ロボット連盟(IFR)は10月18日に都内で会見を開き、津田純嗣会長(=安川電機会長)が2017年の全世界での産業用ロボットの販売台数を発表した。17年の販売台数は前年比30%増で過去最高の38万1000台を記録し、販売額も過去最高の約1兆8000億円に達した。13年と比較すると販売台数は114%増と、この5年間で2倍超になった。
18年から21年までの年間販売台数の予測も発表。毎年平均で14%程度の増加が見込まれ、21年には販売台数が63万台になるとの見解を示した。
産業別の比率では、1位はこれまで同様自動車産業で33%、2位は電気・電子産業で32%と続く。電気・電子産業は、小型電子機器の組み立て工程で人からロボットへの置き換えが進み、前年比で33%増加した。津田会長は「汎用性や柔軟性が向上し、今後は食品・化粧品・医薬品の三品産業など幅広い産業にロボットが広がる。それら産業が集まって自動車と電気・電子に続く”第3の柱”となる」との見通しを話した。
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