2026.06.24
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新工場に拠点を集約し、生産性向上/イグス

ドイツに本社を置く樹脂部品メーカー、イグスの日本法人(東京都墨田区、吉田剛社長)は6月2日、栃木県さくら市に建設した新工場の竣工(しゅんこう)式を開いた。同県内4カ所にあった拠点を集約し、倉庫と組立工場として運用する。ドイツの本社工場のコンセプトを受け継ぎ、広い空間と柔軟性を実現した。

水野敦志:ロボットダイジェスト編集部)

輸入した部品を組み立て

6月に竣工した栃木さくら工場(提供)

 新たに建設した「栃木さくら工場」では、同社製品のうち主にケーブルとケーブル保護管、これらを組み合わせたケーブルユニット、軸受けを取り扱う。ドイツをはじめ海外で製造した部品を輸入し、同工場で保管する。その後、受注に応じて部品を組み立て、製品にして出荷する。

 従来は同県内に拠点が4カ所あり、保管と組み立て機能が分散していた。受注内容によって拠点間で部品の搬送が発生するなどの課題があり、新工場への集約を決めた。昨年5月に着工し、今年6月に竣工した。新工場で作業効率の向上と納期短縮、在庫保管能力の拡充を図る。

「新工場では生産性や働きやすさを重視 した」と話す吉田剛社長

 6月2日には竣工式を開き、自治体や建設会社、取引先などから約50人が出席した。神事やテープカットを執り行った後、吉田社長があいさつした。まず自治体や各社に感謝を述べ、続けて「新工場は生産性の向上だけでなく、働きやすい職場環境との点も重視した。社員一丸となって製品供給やサービスの向上に努めたい」と話した。

 また来賓を代表し、中村卓資さくら市長が「この工場が発展し、地域経済の活性化につながるよう支援したい」と祝辞を贈った。

コンセプトは広さと柔軟性

 同工場は2階建てで、延べ床面積が約1万㎡。1階に入庫エリアと入庫品の検品エリア、倉庫エリア、組み立てエリアなどがある。2階には展示会用備品などを置く保管エリアやオフィス、食堂などを配置した。

 ドイツ本社の工場は柱や壁を最小限にすることで、作業空間の広さ、レイアウト変更しやすい柔軟性を備えるという。栃木さくら工場でもそのコンセプトを継承し、各所に工夫を凝らした。倉庫エリアでは法規制に準拠した上で、柱を最小限にした。またレイアウトを変更しやすいよう、オフィスエリアも含めて配線は天井部を活用する。

組み立てエリアなど、作業内容ごとに広いスペースを確保
倉庫エリアは保管効率を考え、棚の段数を従来拠点から増やした
竣工式のテープカットの様子

 竣工式にはドイツ本社のアーチュア・ペプリンスキー最高経営責任者(CEO)も駆け付けた。「日本の製造業は市場規模が大きく、品質に対する要求レベルも高いため、わが社が成長するのに重要な市場。日本も含め、グローバルの拠点で自動化を進めている」と語った。

 同工場は6月下旬に本格稼働し、8月ごろに1階にショールームの設置を予定する。また敷地内には約5000㎡の増設予定地があり、工場のさらなる拡張も計画する。

 

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