テスト拠点を移転・拡張し、デモ機能を強化/HCI
ロボットのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のHCI(大阪府泉大津市、奥山浩司社長)は7月1日、各種ロボットのテストを行う「HCIテストファクトリー」を移転し、施設の披露と「フィジカルAI」の体験イベントを兼ねた「内覧会・フィジカルAI体験会」を開催した。建物の面積は約1.3倍になり、新たに自律走行型搬送ロボット(AMR)のデモができるようになった他、協力メーカーの製品をデモ展示するなどスペースの活用も視野に入れる。
内覧会に多くの来場者
HCIは7月1日、顧客向けのテスト施設と一般向けの見学施設を兼ねるHCIテストファクトリー(TF)を移転した。2022年に泉大津市板原町に開設した旧TFが手狭になったため同町内で移転し、建屋面積は約1.3倍に拡張。旧TFは塗装工場として活用する。
同日には新TFの披露と、ロボットを現実世界に合わせて自律的に動作させる人工知能(AI)技術であるフィジカルAIの体験イベントを兼ねた「内覧会・フィジカルAI体験会」を開催した。同イベントにはロボット業界関係者を中心に約180人が足を運び、1日を通して大いににぎわった。オープン当日ということもあり、イベント後は有償の見学客も来場した。
新TFでは、ファナックや安川電機、川崎重工業といった国内メーカーから、台湾のテックマンや中国のDOBOT(ドゥーボット)、ドイツのKUKA(クカ)など海外メーカーまで、SIerらしくさまざまなロボットを展示。ファナックや安川電機は、イベント開催に協賛しフィジカルAIを組み込んだロボットシステムを出展した。その他、清掃ロボットや搬送ロボットも展示。イベント終了後は、移転で拡大したスペースを利用して搬送のデモやテストも可能だ。
TF活用しビジネス拡大狙う
同イベントには、HCIの取引先やロボット業界関係者の他、国会議員、泉大津市や近隣自治体の市長などが来場。特にロボット業界に関係する来賓として経済産業省製造産業局の石曽根智昭ロボット政策室長が来場し、「フィジカルAIの進歩でロボットの活用の可能性が高まっている。ロボットのユーザー層を拡大するには、システム開発の実績を反映したデモが見られる拠点を増やしていくことが大事」と話した。
奥山社長は「本社に併設するレストラン『HCI ROBO HOUSE(ロボハウス)』の集客が伸びており、週末には1日100人を超えることもある。TFを含めた見学ツアーを組み、カフェとTFをローテーションさせることで受け入れられる人数を拡大したい」と話す。また、TF見学に合わせて協賛メーカーの製品を展示する構想もあるという。
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