生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

2020.06.09

新製品情報をいつでもどこでも! バーチャル展示会を開催/イグス

ドイツの樹脂製品メーカーのイグスは、今年末までバーチャル展示会を開催している。本社に設営した展示会場内の新製品情報を、専用のウェブサイトから世界中の顧客に発信する。新型コロナウイルス感染症の影響で営業活動が制限される中、製品PRの場の一つとして利用する考えだ。

年間で200近くの展示会に

「ハノーバーメッセ」をはじめ、年間に200近くの展示会に出展する(写真は「ハノーバーメッセ2019」のイグスの小間)

 イグスは「モーション・プラスチック・カンパニー」を掲げ、機械の可動部分に使われる樹脂製品を製造、販売する。
 具体的には樹脂製ベアリングとケーブル保護管、可動ケーブルの3本柱で事業を展開する。最近は、「低コストロボット」と銘打つ樹脂製のロボットやモノのインターネット(IoT)対応の樹脂製品群「スマート・プラスチック」など、新しい領域のビジネスにも力を注ぐ。

 イグスは毎年、数多くの新製品を市場投入し、これまでは世界中で開催される展示会を主な製品発表やPRの場としてきた。
 「例年4月にドイツのハノーバーで開かれる『ハノーバーメッセ』をはじめ、年間で200近くの展示会に出展する」とフランク・ブラーゼ最高経営責任者(CEO)は話す。

ドイツ本社に新設した展示会場

 しかし、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、主要な展示会は軒並み中止や延期。新製品をPRする場を確保するため、イグスはインターネットを使ったバーチャル展示会(https://exhibition.igus.eu/)の開催に踏み切った。

 開催に当たり、まずはドイツ本社内に400m²の展示会場を新設した。
 会場に100を超える新製品を展示し、専用のウェブサイトを通じて世界中の顧客に情報を発信する。

 顧客は専用のウェブサイトから、会場内の新製品を自由に確認できる。また、事前に予約をすれば、離れた場所からでも担当者との対話形式で説明を聞きながら、展示会場を見学できる。バーチャル展示会は今年末まで開催する予定だ。

TOP