ヤマハロボティクス設立、2030年代初めに売り上げ1000億円目指す/ヤマハ発動機
ヤマハ発動機は7月1日、完全子会社のヤマハロボティクスホールディングスとその完全子会社の事業会社である新川、アピックヤマダ、PFAを統合し、新会社ヤマハロボティクス(YRC)を設立する。YRCは切り分けた半導体チップを基板に固定するダイボンディングや、チップを樹脂で封止するモールディングなど、半導体製造の後工程向け装置を製造、販売する。統合することで後工程向け装置をワンストップで提供できる体制を整える。
「2024年度の売上高は各社合計で344億円だが、年平均成長率18%で売り上げを伸ばし、27年度には500億円以上、30年代初めには1000億円以上の売上高を目指す」とヤマハロボティクスホールディングスの中村亮介社長はYRCの中長期経営計画を発表した。
ヤマハ発動機では電子部品を基板に実装するための表面実装機と、産業用ロボットなどのFA(ファクトリーオートメーション=工場自動化)機器、産業用無人航空機を手掛けており、これにYRCの半導体後工程装置を加えた4分野でロボティクス事業を構成する。
「新中期経営計画では表面実装機で売上高の年平均成長率15%、FAで14%、半導体後工程装置で18%を掲げ、ロボティクス事業全体でも年平均15%の成長を目標とする。表面実装工程と半導体後工程の市場をつなぎ、FA製品と共に新たなソリューションを提供したい」とヤマハ発動機ソリューション事業本部長の江頭綾子執行役員は話す。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)