3年ぶりの自社展で多数の新提案/ファナック
ファナックは5月17日~19日の3日間、山梨県忍野村の本社で「第31回ファナック新商品発表展示会」を開催した。3月の国際ロボット展(iREX)で発表した製品に加え、今回が初披露となる新製品や新技術も目立った。工作機械関連の製品も手掛ける同社ならではの、ロボットと工作機械を組み合わせた提案もあった。
食品向けオールステンレス機種を発表
ロボット事業では、大幅拡充した協働ロボットのラインアップをアピールするとともに、パラレルリンク型「ゲンコツロボット」の新商品「DR-3iB/6ステンレス」を発表した。6kg可搬、動作範囲直径1200 mmのオールステンレスの機種だ。
食品のハンドリングに最適で、会場では鶏肉を発泡トレーに高速で移す作業のデモを披露した。「食品工場はまだまだ人手による作業が多く、自動化のニーズが高い。現場ごとに要求される衛生レベルは異なるが、オールステンレスの本機種なら衛生面の要求が厳しい現場にも対応できる」とロボット機構研究開発本部・ロボットアプリケーション技術本部本部長の安部健一郎常務執行役員は話す。
洗浄しやすく、凹凸の少ない滑らかなデザインのため洗浄後の液剤も表面に溜まらずに流れ落ちる。部品同士の接合部分にはフッ素ゴムなどのガスケット(隙間をふさぐシール材)を配し、隙間に汚れが溜まらないよう配慮した。防水・防じん性能はIP69Kで、液体をかけて洗えるだけでなく、スチームジェット洗浄にも対応する。
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