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[特集 国際ロボット展vol.4] 業界全体の底上げを/FA・ロボットシステムインテグレータ協会 柳原一清 人材育成分科会主査(ヤナギハラメカックス社長)

前回展から国際ロボット展(iREX)に「ロボットSIerゾーン」が設置されるなど、近年システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)への注目が高まっている。ロボットの需要が拡大する一方、ロボットシステムの構築を担うSIer側の人手が足りない。人材の採用と育成は喫緊の課題で、業界団体のFA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会)はさまざまな施策を打つ。SIer協会で人材育成分科会主査を務める柳原一清ヤナギハラメカックス社長は「人材を育てて業界全体を底上げするには、まずは人材を採用する必要がある。それにはSIerの認知度を高めなければ」と強調する。

ロボット配送の普及に向け協会を発足/ロボットデリバリー協会

2月18日、自動配送ロボットを活用した配送サービスの普及を目指す団体、ロボットデリバリー協会が発足した。発起企業は、川崎重工業、ZMP(東京都文京区、谷口恒社長)、TIS、ティアフォー(名古屋市中村区、加藤真平最高技術責任者)、日本郵便、パナソニック、ホンダ、楽天グループの8社。まずは配送ロボットの公道走行に関する安全基準やガイドラインの策定を目指す。

[特集 国際ロボット展vol.3] ロボット事業を4倍規模に/川崎重工業 高木登 執行役員ロボットディビジョン長

「ベースは産業用ロボットで培った技術。それを応用して対象となる事業領域を広げる」と川崎重工業のロボットディビジョン長の高木登執行役員は言う。キーワードは「安全安心リモート社会」「近未来モビリティー」の2つだ。2022国際ロボット展(iREX)では自動化の遅れる物流市場にも焦点を当て実用的なソリューションを提案する。

力制御に対応したオフラインティーチングソフトを発売/新東工業

6軸力覚センサー「ZYXer(ジクサー)」を販売する新東工業は3月9日、オフラインティーチング用のソフトウエア「ZYXerPath(ジクサーパス)」を発売する。一般的なティーチングソフトでは3次元データ上の作業対象物と現物の作業対象物との形状差や、設置時の位置ずれなどには対応できないが、独自開発の力覚センサーとジクサーパスを使うことで現物の輪郭に沿った制御が可能になり、対象物の個体差や設置時の微妙なずれなどに対応できる。

「RI事業部」発足、ロボットを中核にトータル提案/スギノマシン

産業機械メーカーのスギノマシン(富山県魚津市、杉野良暁社長)は、グループの商品や技術を生かしたトータルソリューション提案を強化する。その一環で、産業用ロボットやモノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)技術などの開発を担う「RI事業部」を立ち上げた。既存の事業本部の商品の競争力強化に貢献しながら、単体でも4年後には単年黒字化を目指す。

加工経路を自動生成する技術で国内特許を取得/日本省力機械

ロボットシステムを企画、開発する日本省力機械(群馬県伊勢崎市、田中章夫社長)は2月14日、産業用ロボットによる加工経路を自動生成する「自動ティーチング」の技術で国内特許を取得したと発表した。部品のバリ取りや研磨、溶接、シーリングなど多様な加工に利用できる。非接触センシング技術で加工対象物の断面形状のデータを取得。独自のアルゴリズム(問題解決手順)で加工位置を数十秒から数分程度で把握し、加工経路を自動生成する。
米国、中国、欧州では国際特許を出願中だ。

機密書類の抹消を産ロボで自動化/日本パープル

日本パープル(東京都港区、林壮之介社長)は2月9日、機密情報抹消サービスの抹消工程を自動化したと発表した。同社の機密情報抹消サービスでは、契約先に専用の回収ボックス「保護(まもる)くん」を設置。契約先は処分したい機密書類を回収ボックスに入れ、書類がたまると同社が回収して専用工場で破砕処理する。この専用工場での作業を自動化した。

眼科手術支援ロボット、ニプロと独占販売契約を締結/リバーフィールド

手術支援ロボットを開発するベンチャー企業のリバーフィールド(東京都新宿区、只野耕太郎社長)は2月9日、開発中の「眼科手術支援ロボット」の国内独占販売契約を医療機器や医薬品メーカーのニプロと締結したと発表した。今回の対象製品は、眼球内を直接観察できる眼内内視鏡や眼内照明ライトガイドを把持するロボットシステムだ。このロボットを使用することで、術者は両手を手術鉗子の保持に使え、長時間の手術でも内視鏡画像やライト照射点が揺れることなく安全に手術できる。

大学病院でアーム付きロボットの実証実験を実施/川崎重工業、藤田医科大学

川崎重工業と藤田医科大学(愛知県豊明市、湯澤由紀夫学長)は2月16日、藤田医科大学病院でのアーム付きサービスロボットの実証実験を実施したと発表した。実施期間は2月4日~15日で、屋内位置情報サービスを活用し、検体搬送や入院患者の見守りができるかを検証。ロボットアームでエレベーターを操作してのフロア間移動や、カメラ機能を活用した患者の状態確認などが問題なくできることを確認した。

ソフトグリッパーの大型バージョンを発売/ピアブ・ジャパン

スウェーデンに本社を置く真空機器メーカー、ピアブの日本法人ピアブ・ジャパン(東京都葛飾区、吉江和幸社長)は2月7日、軟らかい物を傷付けずに把持できるソフトグリッパーの大型バージョンを発売したと発表した。内部を減圧することでつかむ動作をするグリッパーで、これまでは直径30~50 mm程度の物に対応していたが、大型バージョンでは直径70mm程度の物のピッキングに適する。標準価格は3万8000円から。

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