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惣菜製造に一石投じる! 唐揚げやポテサラ用ロボ本格導入へ/日本惣菜協会ほか

日本惣菜協会(会長・平井浩一郎ヒライ社長)を中心に開発を進めていた複数の惣菜業界向けロボットシステムが3月末までに、相次いで本格的に生産現場に導入された。同協会などは3月29日に記者会見を開き、唐揚げを弁当詰めするロボットやポテトサラダを容器に盛り付けるロボットを実演。平井会長は「会員各社は人手不足に困窮し、わらにもすがる思いでロボットを使った自動化に期待している。惣菜業界が変わる」と期待を示した。

生産設備や生産ラインの3次元シミュレーターを発売/三菱電機

三菱電機は3月29日、生産設備や生産ラインの3次元(D)シミュレーター「MELSOFT Gemini(メルソフトジェミニ)」を発売すると発表した。発売日は4月28日。メルソフトジェミニは、デジタル空間に3Dで構築した生産設備や生産ラインの動作や制御などを事前に机上で検証でき、生産設備や生産ラインの立ち上げ時間の削減に貢献する。同製品を制御動作シミュレーター「メルソフトシミュレーター」や機器に直接接続することで高速で通信できるため、検証の精度が向上した。生産設備の異常動作を検知したデータを波形表示などさまざまな方法で表示するため、異常の原因がわかりやすくなる。また、本体に内蔵した約2500種類の機器パーツを、3D画面上にドラッグ・アンド・ドロップするだけで、生産ラインのレイアウトを構築できる。

[SIerを訪ねてvol.22]コンサルティングでビジネスモデルを健全に/ブリッジ・ソリューション

ロボットシステムを設計、製作するシステムイングレーター(SIer、エスアイアー)を紹介する連載企画「SIerを訪ねて」。第22回に登場するのは、社員は少数ながら自動化システムの設計から稼働までの流れをワンストップで実現するブリッジ・ソリューション(大阪市住之江区、坂本俊雄社長)だ。人工知能(AI)やその他新技術の活用を通じて、協働ロボットの可能性を追求する。また、坂本社長は要件定義や設計をコンサルティングとして有料化し、SIer業界のビジネスモデルに一石を投じる。

[注目製品PickUp! vol.40]自作のようなロボットアーム/オリムベクスタ「OVR350K1」

ロボットダイジェスト編集部が注目したロボット関連の製品を紹介する「注目製品PickUp!」。今回は、オリムベクスタ(東京都台東区、木方敬社長)が昨年末に発売した小型の垂直多関節ロボットアーム「OVR350K1」を取り上げる。モーターが共通する製品なら単軸ロボットから5軸のOVR350K1に至るまで、全て同じコントローラーで制御できるなど使い勝手の良さが特徴だ。自作ロボットを検討する顧客にも「ちょうどいい」スペックで、「導入しやすく、業種を問わず幅広い需要があり、潜在需要は非常に大きい」とみる。

[国際ロボット展 特別リポートvol.20]自律して動くロボットが主役/安川電機

会期の直前から会期中・会期後まで合計30本の記事を掲載してきた「特集 国際ロボット展」。最後を飾るのは、会場内最大級のブースでさまざまな製品デモを披露した安川電機だ。ロボットを動かすにはティーチング(教示)が必要――。その常識を打破するかのように、会場ではティーチングが不要な次世代ロボットなどを展示した。自律的に動くロボットで、変種変量生産の自動化を提案する。

[国際ロボット展 特別リポートvol.15]高コスパの中国製協働ロボで国内深耕/進和・JAKAロボティクス

輸入商社の進和(東京都板橋区、倪昌浩社長)は「2022国際ロボット展(iREX2022)」に、中国の上海市に本社を置くJAKA(ジャカ)ロボティクスの協働ロボットを出展した。進和で営業部長を務める内田文武取締役は「導入の条件次第では、他社の半額以下のコストになる。『安い中国製は品質も悪い』とのイメージを変えたい」と意気込む。

東京・丸の内の展示施設で協創促す/セイコーエプソン・エプソン販売

セイコーエプソンとエプソングループで販売を担うエプソン販売(東京都新宿区、鈴村文徳社長)は3月24日、東京都千代田区のショールーム「EPSON SQUARE MARUNOUCHI(エプソンスクエア丸の内)」をリニューアルオープンした。今回新たに、同社の培ってきた要素技術を体験できる「イノベーションエリア」を設けた。小川恭範社長は「アクセスの良いこの施設で、顧客やパートナーがわが社の要素技術に触れ、協創を促す場所にしたい」と意気込む。

[国際ロボット展 特別リポートvol.14]「ロボットの概念を変える」テーマにデモ/オムロン

オムロンの卓球ロボット「フォルフェウス」のデモンストレーションは、多くの来場者が足を止める、国際ロボット展の一種の風物詩だ。「2022国際ロボット展(iREX2022)」でも最新の第7世代が披露された。同社が展示のコンセプトに掲げたのは「ロボットの概念を変える」。人の能力を超える自動化や、人と機械が高度に協調するシステムを披露した。その先に見据えるのは、ロボットへの置き換えでも、ロボットとの協働でもなく、ロボットとの融和だ。

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