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2022.11.22

テックマンの代理店に、SIerとしての強み生かす/レステックス

レステックス(千葉県松戸市、斉藤圭司社長)は今年7月、協働ロボットメーカーの台湾テックマンロボットと代理店契約し、国内5社目の一次代理店として活動を開始した。本業はロボットのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)である同社。後発の代理店としてどのように差別化を図るのか、斉藤社長に話を聞いた。

技術力に自信

「SIerとして培った技術が強み」と話す斉藤圭司社長

――7月に、テックマンロボットの正規代理店となりました。
 これまでもSIerとしてはテックマンの協働ロボット「TM Robot(TMロボット)」を扱ってきましたが、今年同社と一次代理店の契約を結びました。2次代理店や販売店、SIer、ロボットを組み込む設備メーカー、エンドユーザーなどにテックマンのロボットを販売していきます。レステックスは技術者集団で、商社ではありませんので、こうした事業展開をするのは今回が初めてです。

――御社ならではの強みは?
 やはり「ロボットのSIerである」という点でしょう。システム全体の構築やロボットの使い方に関するノウハウを持ち、創意工夫できるという自負があります。

――販売先の一つであるSIerは同業者、つまり競合企業になりますが……
 レステックスは、従業員が10人程度の小さな会社です。さらには、山梨支店「レステックス山梨」ではファナックのロボットを使った自動化システムのエンジニアリングを担当しており、TMロボットだけの取り扱いというわけでもありません。SIerとして担える案件の数は限られますので、同業ではあっても競合にはならず、さまざまなSIerとパートナーを組んで展開できればと思っています。これまでTMロボットを使ったことがないSIerでも心配はありません。TMロボットの経験が豊富なわれわれが、SIer視点で必要なサポートを提供します。パートナーSIerにテクニックを隠すつもりはなく、SIer同士なので話も早いと思います。

ショールームには複数台を常設展示する

――二次代理店や販売店にとってのメリットは?
 千葉県松戸市のJR常磐線馬橋駅のすぐ近く、本社が入居するビルの1階に「未来のひろば」というショールームを所有しています。レステックス1社ではなく、周辺機器メーカーなどさまざまな企業に協賛してもらい運営しているもので、TMロボットも数種展示しており、体験操作が可能な施設です。
 このショールームを、ぜひパートナーの二次代理店や販売店の販売促進にも活用してもらえればと思っています。われわれの本業はSIerですから、TMロボットの導入に合わせ「ハンドも選定してほしい」「ハンドの爪を別途設計してほしい」といった要望にもお応えできます。

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