電動3爪ハンドの機能拡張アタッチメントを発売/シナノケンシ
5種類をラインアップ
シナノケンシは、ロボットハンドの機能を拡張する5種類のオプションを発表した。
エアーアタッチメントは、ロボットハンドに吸着把持機能を持たせるオプションだ。爪が入る隙間がない場合に、吸着で引き寄せてから爪でつかむといった動作が可能になる。
「持ち上げた後に向きを変えて、横向きに置くなど、吸着把持だけでは難しい作業にも対応できる」と開発を担当したALビジネスユニットRT開発課の佐々木岳課長は話す。
平行リンク爪は、爪が大きく開いた時も先端が平行を維持する。円筒形状のものをより安定して把持でき、シャフトの挿入などの作業に適する。このオプションはストロークの違う2タイプを用意した。
「ARH305」もオプションに対応
同社はARH350Aの他、同機種よりも小型・軽量で、繊細な把持力制御ができる代わりに最大把持力が低い「ARH305A」も販売している。305Aは今回のオプションには対応していないが、最大把持力や把持力制御はそのままに、今回のオプションに対応できるようにした「ARH305B」も新たにラインアップする。
オプションを拡充し、さまざまなニーズに対応できるようしたことで、ロボットハンド全体の販売も加速したい考えだ。ロボットハンド全体で年間1000台の販売を目指す。
「『あらゆるものの把持に挑戦』がわが社のロボットハンドのスローガン。一つのハンドでより多様な物の把持に対応できるよう、今後もオプションを拡充したい」とALビジネスユニットの都築裕二副ビジネスユニット長は話す。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)
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