[5日間の夏期集中講座]ここだけは押さえたい!産業用ロボットのきほんの「き」
産業用ロボットのウェブマガジン「ロボットダイジェスト(ロボダイ)」は創刊以来、ロボット関連のさまざまな記事を発信してきた。だが、過去の記事を振り返ると、一つだけ足りないものがあった。ロボットの基本的な内容を解説する、きほんの「き」の記事だ。「夏期集中講座」と題し、押さえておくべき基本的なポイントを5日間にわたって解説する。
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産業用ロボットのウェブマガジン「ロボットダイジェスト(ロボダイ)」は創刊以来、ロボット関連のさまざまな記事を発信してきた。だが、過去の記事を振り返ると、一つだけ足りないものがあった。ロボットの基本的な内容を解説する、きほんの「き」の記事だ。「夏期集中講座」と題し、押さえておくべき基本的なポイントを5日間にわたって解説する。
通販物流支援サービスなどを手掛ける関通は7月28日、兵庫県尼崎市の関西主管センターで、自律移動型の無人搬送車(AGV)「Syrius(シリウス)」の稼働を開始したと発表した。
シリウスは中国のベンチャー企業シリウスロボティクスが開発したAGVで、物流倉庫で出荷製品を集めるピッキング作業を支援する。
オムロンは7月31日、ロボットや、センサーなどの制御機器を一つのコントローラーで操作できる「ロボット統合コントローラー」を発売した。これまではロボットとその他の機器の制御には別々のコントローラーが必要で、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)などは複数のプログラミング言語を使い、動きを同期させることで自動化システムを構築していた。そのため、ロボットと機器の動きにズレが生まれやすく、熟練者の手が必要な複雑な組み立てなどの自動化は難しかった。コントローラーを一つにまとめたことで、複雑なプログラムを組む必要がなくSIerへの負荷を軽減する。
スイスに本社を置くABBは7月28日、新たにラインアップに加わった「3D品質検査(QI)ロボットセル」により、一般的な3次元(D)測定機の10倍の速度での製品検査が可能になったと発表した。ロボットアームの先端に白色光光学センサーを搭載し、検査対象の部品の表面形状を取得。設計データと比較することで、欠陥や傷などを検出できる。検査対象物を載せる回転テーブルなどと組み合わせて使え、検査対象の大きさに制限はない。
半導体や電子部品、電子機器を扱う商社のリョーサンは、今年1月から協働ロボットの輸入販売を始めた。扱うのはドイツのFranka Emika(フランカ・エミカ)と、中国の新松機器人自動化(新松)の協働ロボットだ。両ブランドならではの特徴を生かした提案で、市場開拓を目指す。
無人搬送車(AGV)「CarriRo(キャリロ)」シリーズなどを開発、販売するZMP(東京都文京区、谷口恒社長)は8月18日~28日、ウェブ上と東京都江東区に新設したショールーム「キャリロイノベーションセンター」で、自社製品を一堂に紹介するイベント「ZMP World(ワールド)2020」を開く。
半導体や電子部品、電子機器を扱う商社のリョーサンは、今年1月から産業用ロボットの輸入販売を始めた。扱うのはドイツのFranka Emika(フランカ・エミカ)と、中国の新松機器人自動化(新松)の協働ロボットだ。同社が両ブランドの協働ロボットを選んだ決め手とは――。
NECは7月27日、ロボットに動作を記憶させるティーチング作業を自動化する人工知能(AI)技術「目標指向タスクプランニング」を開発したと発表した。この技術を使えば、現場の作業者が作業目標を指示するだけで、その目標を達成するための動作命令をAIが自動作成し、ロボットに実行させられる。
関西大学の高橋智一准教授は、物を吸い着ける方法として負圧に着目し、使い勝手のいいグリッパーを研究する。タコの吸盤を模したグリッパーを紹介した前編に続き、後編では極小の弁(マイクロバルブ)を使ったグリッパーを紹介する。軟らかい物でもつかみやすく、落としにくい構造で、医療関係者も関心を寄せる。
2000年代から現在までは、第3次人工知能(AI)ブームと言われる。1950~60年代の第1次ブームの技術的な特徴は「推論と探索」。コンピューターが自ら推論を立て、問題に対する解を探索する。しかしゲームなど明確なルールの下でしか解を出せず、実用性は乏しかった。第2次ブームは80年代~90年代前半で、「知識表現」が特徴だった。コンピューターに専門知識とルールを入れることで、専門家のような判断ができる。機能に限界はあったが産業界でも使われた。