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マスター・スレーブ制御を産ロボ向けにPR/東洋理機工業

東洋理機工業(大阪市西淀川区、細見成人社長)は2月13日と19日に、本社工場でマスター・スレーブ制御ロボットのデモンストレーションと体験会を開催した。マスター・スレーブ制御とは、2台のロボットをそれぞれマスター(主人)とスレーブ(従者)に設定し、マスターの動作をスレーブがなぞるように制御するもの。従来は手術用ロボットなどで使われてきた手法だが、産業用ロボットへの適用を提案した。細見社長は「3K(きつい、汚い、危険)職場で需要がある」と話す。

使いやすく、導入しやすい中国製ロボを日本に/IDECファクトリーソリューションズ

協働ロボットに特化したシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のIDECファクトリーソリューションズ(愛知県一宮市、武仲清貴社長)は2019年12月、中国の上海に本社を置くJAKA(ジャカ)ロボティクスの協働ロボットを取り扱うと発表した。日本市場での総代理店を務める進和(東京都板橋区、倪昌浩社長)と連携し、JAKAの協働ロボットで構築したシステムを提供する。JAKAの協働ロボットはプログラミングのしやすさと導入コストの低さを特徴に持つ。これらの特徴を武器に、日本の中小企業に攻勢をかける考えだ。

youtubeチャンネルを開設/FA・ロボットシステムインテグレータ協会

FA・ロボットシステムインテグレータ協会(会長・久保田和雄三明機工社長)は3月4日、動画投稿サイト「youtube(ユーチューブ)」内に「ロボットSIerチャンネル」を開設した。 ロボットとシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)が登場するショートドラマ「未来に架ける橋」のエピソード1~3など、5分前後の動画を4本投稿した。ショートドラマは1話完結型で、マスターのこだわりのコーヒーの入れ方をロボットが受け継ぐことで閉店を免れた喫茶店の話(=写真)などが展開される。同協会では今後も動画を制作し、youtubeに投稿することでSIerの認知度向上を図る方針だ。

新技術で繊細な薄物搬送を可能に/シュンク・ジャパン

シュンク・ジャパン(東京都品川区、谷本昌信社長)は2月26日~28日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた「国際二次電池展」に出展し、新開発の「PressGrip(プレスグリップ)」技術を採用したグリッパーを参考出品した。分子間に働く分子間力の一種で部品を張り付けて搬送する。薄く繊細な部品にも対応できる。製品版は7月2日~4日に愛知県で開かれる産業用ロボット・自動化システムの専門展「ロボットテクノロジージャパン」で初披露する計画だ。

韓国の協働ロボで攻勢! 全軸トルクセンサーの強み生かす/住友商事マシネックス

大手総合商社の住友商事の傘下で、各種産業設備を取り扱う住友商事マシネックス(東京都千代田区、佐橋明三社長)は、韓国の斗山(ドゥーサン)ロボティクス製の協働ロボットの拡販に力を入れる。2019年11月に斗山ロボティクスと総販売代理店契約を結び、日本市場での販売を始めた。19年12月の「2019国際ロボット展」では、6軸全てにトルクセンサーを搭載する斗山ロボティクス製協働ロボットの強みを生かしたアプリケーション(応用的な使い方)を提案し、日本市場に攻勢をかけた。

進化する産ロボ用の画像処理や制御システム

2月12日~14日の3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで「第4回スマート工場EXPO」が開かれ、1万5000人超が来場した。製造業向けのモノのインターネット(IoT)システムや人工知能(AI)などの専門展だ。画像処理ソフトウエアやロボットの制御システムなど、産業用ロボットに関連する製品も展示された。

[随想:ロボット現役40年、いまだ修行中vol.12(最終回)]技術革新を起こし、国際競争力を強化せよ【後編】/小平紀生

過去には日本ロボット学会の第16代会長(2013~14年)を務め、現在も日本ロボット工業会のシステムエンジニアリング部会長など、ロボット業界の要職を数多く務める三菱電機の小平紀生氏。黎明(れいめい)期から40年以上もロボット産業と共に歩んできた同氏に、自身の半生を振り返るとともに、ロボット産業について思うところをつづってもらった。全12回の連載企画「随想:ロボット現役40年、いまだ修行中」の最終回。「自動化について今後は、工学だけでなく経済や経営の課題としても研究を深めたい」と小平氏は語る。

[随想:ロボット現役40年、いまだ修行中vol.12(最終回)]技術革新を起こし、国際競争力を強化せよ【前編】/小平紀生

過去には日本ロボット学会の第16代会長(2013~14年)を務め、現在も日本ロボット工業会のシステムエンジニアリング部会長など、ロボット業界の要職を数多く務める三菱電機の小平紀生氏。黎明(れいめい)期から40年以上もロボット産業と共に歩んできた同氏に、自身の半生を振り返るとともに、ロボット産業について思うところをつづってもらった。全12回の連載企画「随想:ロボット現役40年、いまだ修行中」の最終回。「今後、中国製ロボットが日本のロボット産業にとっての大きな脅威となる」と小平氏は警鐘を鳴らす。

ロボットハンドのラインアップ拡充/オンロボット

デンマークに本社を置くロボットハンドメーカーのOnRobot(オンロボット)は、製品ラインアップの拡充に力を入れる。2月20日には、ヤモリが壁に張り付くのと同じ原理を利用した「Gecko(ゲッコー)グリッパー」のコンパクト版、「Geckoシングルパッド(SP)グリッパー」(=写真)を発売した。分子間に働くファンデルワールス力と呼ばれる力で対象物を吸い着けて搬送する。真空吸着方式と異なり、穴の開いた対象物も吸い着けられる。同28日には、コンパクトで最長150mmのロングストロークが特徴の3爪グリッパー「3FG15」を発売した。3爪のため円筒形状の物も安定して把持できる。旋盤などの工作機械への加工物の着脱に適する。

[気鋭のロボット研究者vol.11]普及期の今こそ、ロボットの教示を簡単に【後編】/横浜国立大学 前田雄介准教授

近年、ロボットの性能向上や適用範囲の拡大により、ロボットへの教示(ティーチング)作業を簡単にする技術へと注目が集まる。前田雄介准教授は、ロボットの制御ソフトウエアを軸に、教示を容易にする技術を研究する。直近では、無人搬送車(AGV)や「お掃除ロボット」といった移動式ロボット向けの技術を、固定した産業用ロボットに応用する。

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