2026.06.29
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[SIerを訪ねてvol.67]アイデア勝負で差別化/アイズロボ

アイズロボ(大阪府寝屋川市、久保光男社長)は複数の設備を連携させた自動化システムや一般的に構築が難しいとされる重量物を扱う自動化システムなど、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)の技量が問われるシステムの導入を積み重ねて信頼を獲得してきた。「単純な自動化システムだと価格のみの比較となり、疲弊する一方になる。独自のアイデアを生かした自動化システムを提供することで他社との差別化を図る」と久保社長は言う。

斉藤拓哉:ロボットダイジェスト編集部

「AGVRobo」を自動化の軸に

AMRの上に協働ロボットを載せた自動化ユニット「AGVロボ」

 アイズロボはロボットシステムの機械設計から部品の製造や組み立て、導入の立ち合いまでワンストップで対応できる点を強みとする。金属加工や食品など主に製造業でさまざまな自動化システムの納入実績を持つ。

 近年は自律走行型搬送ロボット(AMR)の上に協働ロボットを載せた自動化ユニット「AGVRobo(ロボ)」の提案に力を入れる。協働ロボットはファナック製を、AMRはベトナムのロボットメーカーESATECH(イーサテック)製を使う。
 「イーサテックのAMRは価格が低いだけでなく、全方位に移動できるなど性能が高いこともあり、取り扱いを始めた。海外製品となるとアフターサポートに懸念を抱く声を多く耳にする。わが社はイーサテックの国内総代理店でメンテナンスなど保守サービスも提供するため、ユーザーは安心して使える」と久保社長は言う。

過去には1台のAGVロボで金属加工の段取り替え作業を自動化した事例がある

 過去には、工作機械に加工対象物(ワーク)を供給するマシンテンディングや、ワークストッカーへのワークのセッティングなど加工前後の段取り替え作業を1台のAGVロボで自動化した事例がある。位置のずれが起きないよう、機械に貼られたマーカーを読み取って位置補正をすることで精度を担保する。

 自動化システムの導入で24時間フル稼働できる体制になったため、生産性が1.3倍に向上した。元々は夜勤を含めて1日当たり3~4人ほどの作業者を必要としていたが、1人のみで完結するようになった。

 AGVロボの提案が評価され、ファナック主催の「ROBOT GLOBAL PARTNER OF THE YEAR (ロボット・グローバル・パートナー・オブ・ザ・イヤー)2023」では「アプリケーション部門賞」を受賞した。

 他にも、6軸垂直多関節ロボット3台とパーツフィーダー2台を組み合わせた配管パーツの組み立てシステムや、最大80kgあるワークが段積みされたパレットをハンドリングするシステムなどの導入事例がある。複数のロボットや機械を組み合わせた複雑なものや、一般的には構築が難しいとされる重量物を扱うものなど、一癖ある案件をこれまでに引き受けてきた。

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