食品向けロボットが注目集める!【その3】/FOOMA JAPAN2023(1/3)
ハンドの爪にカメラ内蔵
ロボットが寿司を握る!?
おにぎりの製造装置で高い国内シェアを持つ不二精機(福岡市博多区、青木太志社長)は、寿司のしゃりの製造機と寿司ねたをしゃりに載せるロボットを組み合わせたシステムを参考出展した。
回転寿司屋の厨房での使用をイメージした。まず、2貫分のしゃりを皿の上に作る。その皿をベルトコンベヤーで搬送しながら、ロボットで魚の切り身を載せる。柔軟で把持しにくい魚の切り身をつかむため、独自のロボットハンドを開発した。
ロボットハンドは都度、消毒液につけて消毒する。寿司ねたの鮮度を保つため、専用の冷却トレーなども業務用冷蔵庫メーカーなどと作り上げた。
島田政昭常務執行役員は「回転寿司の店舗では人手不足が深刻。人気上位のねただけでもひたすら作り続ける自動化装置が欲しい、とのニーズは多い。トレーをさらに改善して、ねたを取りやすくするなどの工夫を重ね、サイクルタイムの向上を目指したい」と意気込む。