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周辺機器やAIでより高度な自動化を、ロボットの専門展で脚光

1月24日~26日の3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで「ロボデックス」など複数の展示会が開催された。ロボデックスにはロボットや周辺機器のメーカー、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)など多くの企業が出展した。ロボットと周辺機器を組み合わせた高度な自動化システムのほか、遠隔操作やティーチング(教示)などに関する先進的な技術にも注目が集まった。

[2023国際ロボット展リポートvol.21]多様なニーズに応えるビジョンセンサー /メックマインド、ティーイーエム、Eureka Robotics、マイクロ・テクニカ

ビジョンセンサーを搭載したロボットシステムが近年増えている。ロボットシステムの自律性や運用の柔軟性を高めるには欠かせない機器だ。ビジョンセンサーや産業用カメラのメーカーも国際ロボット展(iREX)に数多く出展し、それぞれが進化した製品やアプリケーション(活用方法)を披露した。

人の知見を生かす! “リモート化”で外観検査の自動化に付加価値を/リモートロボティクス×イズミビジョンラボ

リモートロボティクス(東京都港区、田中宏和社長)は、ロボットを遠隔操作するプラットフォーム(基盤)サービスの開発を手掛ける。完全な自動化ではなく、必要に応じて人が遠隔からロボットを操作する仕組みを構築することで、人とロボットの新しい働き方を実現する狙いだ。リモート化のソリューションが力を発揮する分野の一つに、部品の外観検査がある。

[特集 2023国際ロボット展vol.9]周辺機器は使いやすく、安全に/ロボット周辺機器

生産現場の自動化は、ロボット単体では実現しない。ワーク(対象物)の把持にはロボットハンドが、認識や測定には3Dカメラが必要など、周辺機器があって初めて生産工程をロボットに置き換えられる。2023国際ロボット展(iREX2023)では多様化するワークに対応すべく、出展者各社は認識精度を高めたカメラやより使いやすいハンドなど最新製品をアピールする。それに加え、ユーザーが安心してロボットを導入できるよう、安全性や環境性能を意識した製品も多い。

[特集 2023国際ロボット展vol.6]協働ロボットでも高速、高精度を/不二越 越野敦 部長

不二越は高速、高精度なロボットを活用し、多様な自動化ソリューションを提案する。産業用ロボット「MZシリーズ」を改良し性能を高めた「MZ Fシリーズ」をベースに、ユーザーのニーズに合わせた製品のラインアップを広げている。2023国際ロボット展(iREX2023)では今後の需要拡大を見込む協働ロボットを中心に、生産性の高い自動化デモを披露する。省スペースで複雑な作業の自動化を実現し、生産現場でのロボットのさらなる普及を狙う。

遠隔ロボットでデータセンター保守の実証実験を開始/NTT Com、東京ロボティクスほか

エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(NTT Com、東京都千代田区、丸岡亨社長)や東京ロボティクス(東京都文京区、坂本義弘社長)は共同で、データセンターの運用保守業務にリアルタイム遠隔制御ロボットを活用する実証実験を10月に開始する。アームの先端にカメラとライトを搭載した移動式ロボットを使い、サーバーの稼働状態を示すランプの確認などを遠隔地から行う。「将来的にはデータセンターの保守運用だけでなく、さまざまな分野にロボットのリアルタイム遠隔制御を提案したい」とNTT Comの新規事業責任者の丸山純平主査は意気込む。

簡単に扱えるロボ提案、製造業向け展示会で相次ぐ

9月13日~15日に、関東各地で製造業向けの複数の展示会が開催された。人手不足が進む製造業向けに、産業用ロボットを使った自動化提案が目立った。プログラム作成などが不要で、ロボットの初心者でも簡単に扱えるようなシステムを提案をする企業が多かった。特に、機械に加工などの対象物(ワーク)を付け外しするマシンテンディングや、ワークをつかんで動かすハンドリング技術に注目が集まった。

3社合同展で、移動双腕ロボが自ら充電/THK、SMC、ハーモニック・ドライブ・システムズ

THKとSMC、ハーモニック・ドライブ・システムズの要素機器メーカー3社が8月31日と9月1日、東京都内で「3社合同メカトロニクスショー」を開催した。産業機械メーカーの開発部門や大手メーカーの生産技術部門など1000人超が来場した。3社の製品や技術を生かした搬送ロボットのデモ機などが来場者の目を引いた。

デモ展示で、ロボット“リモート化”の活用方法を問う/リモートロボティクス×SSI

ロボットの遠隔操作システムの構築をサポートし、多様な働き方の実現を目指すのがリモートロボティクス(東京都港区、田中宏和社長)だ。今年5月、遠隔操作システムの開発を支援するサービス「Remolink Builder(リモリンクビルダー)」の提供を始めた。Remolink Builderを活用したリモートロボットシステムの開発・提案に取り組むSSI(浜松市中区)の小笠原誠社長は「これまでロボットを導入してこなかった現場にも提案したい」と語る。遠隔操作のデモシステムを、9月13日から千葉市美浜区の幕張メッセで開催される製造業の専門展「スマート工場EXPO」で披露する。

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