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6タイプの工作機械向けシステムを発売/ABB

スイスに本社を置く大手ロボットメーカーのABBは10月27日、工作機械の被加工材(ワーク)交換を自動化するロボットシステム「FlexLoader(フレックスローダー)Mファミリー」を発売したと発表した。ワークを引き出し式トレーにセットしておくタイプ、コンベヤーで供給するタイプ、無人搬送車(AGV)に載せたコンテナで供給するタイプなど6種類をそろえる。ベースマシンは共通のため、別タイプに変更もしやすい。

開発拠点は一カ所に 現物を見て、触って、議論する/安川電機 小笠原浩社長

「時代に逆行しているって言われそうですけどね」と笑うが、その目は自信にあふれている――。自ら音頭を取りデジタルトランスフォーメーション(DX)をグループ内に浸透させた安川電機の小笠原浩社長の次なる一手は、各地に分散している開発機能を一カ所に集約することだった。「現物を見て、触って、議論する。それ無しに物は作れない」と断言する。

小規模から中規模の物流施設向けロボットを開発/東京ロボティクス

東京ロボティクス(東京都新宿区、坂本義弘社長)は10月23日、自走式パレタイズロボットの「モバイルグリッパ」を開発したと発表した。同商品は、小規模から中規模の物流施設での短距離配送や仕分け、物品管理を行うロボット。左右のグリッパーが独立して動くため、ロボットが荷物の中心からずれて正対した場合にも、安定してつかむことができる。関節は低温度環境に強い構造になっており、稼働が安定する。

人とロボットが病院で共存! 実証実験を開始/藤田医科大学、川崎重工業

藤田医科大学(愛知県豊明市、湯澤由紀夫学長)と川崎重工業は10月26日、共同でウェブ記者会見を開き、病院内でのロボット運用の実証実験を開始したと発表した。「藤田医科大学病院は手術ロボットには先進的に取り組み、リハビリロボットでも実績が世界に発信されている。今回の実証実験は、スマートホスピタル構想の実現に向けた取り組みの一つ」と湯澤学長は語る。

SIerの負荷軽減へ、ロボットメーカー発のデジタル基盤/FUJI

システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)の業務を支援する――。電子部品実装ロボットメーカーで産業用ロボットメーカーでもあるFUJIは、このコンセプトでSIer向けのデジタルプラットフォーム(基盤)「e-Sys(イーシス)」を開発し、今年4月から運用を始めた。SIerとエンドユーザーとの間で発生する仕様などの認識違いを防ぎ、システムの設計や構築にかかる業務負荷を軽減する。利用者数を今年度中に70社まで増やす考えだ。

ロボットハンドがグッドデザイン賞受賞/シナノケンシ

ASPINA(アスピナ)ブランドで展開するシナノケンシ(長野県上田市、金子元昭社長)は10月21日、同社のロボットハンドがグッドデザイン賞を受賞したと発表した。受賞したのは電動ロボットハンド「ARH350A」。3爪構造でさまざまな形状や姿勢の物をつかめ、ハンドの中心部は中空構造でカメラやセンサー、エアの配線・配管を通せる。審査員からは「作業の自動化や人間との共同作業など、さまざまな応用の可能性を開く優れたデザインである」と評価された。

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