• 連載
2026.05.22
★お気に入り登録

[実践! リスキリング:第1シリーズ]第3回:思わぬところで、つまずく

職業能力の再開発を指す「リスキリング」の重要性が叫ばれる。近年はデジタルトランスフォーメーション(DX)に順応するために、従業員にデジタルスキルの習得を促す例が多い。そんな流行に乗り、「実践! リスキリング」では、担当記者がスキルの習得に挑む。ロボットシステムや自動化設備の設計にもよく使われる3DCADソフトウエア。そのメーカーのiCAD(東京都港区、大宮豊広社長)の「iCAD SX 集合教育」を受講している。今回は3Dモデルの形状を整えたり、日本産業規格(JIS、※1)規定の穴やねじを配置する形状編集からだ。講師から教わり、演習問題に移ると、思わぬところでつまずいてしまった。

(西塚将喜:ロボットダイジェスト編集部

※1:鉱工業向けの日本の国家標準の一つ。さまざまな製品やサービス、データに関する規格を設けることで、使い勝手の統一や品質水準の安定を図る。2019年6月までは「日本工業規格」と呼んだ。


<前回までのあらすじ>
 「iCAD SX 集合教育」が始まった。今回の講習全体の流れを説明された後、
早速、具体的な操作方法の講習に移る。
最初はiCAD上での3Dモデルの操作方法だった。
3Dモデルを回転させたり、拡大縮小させたりを学んだ。

前回記事はこちらから


 

発想をそのまま形に

 3Dモデルの操作方法を学んだら、今度はそれを作る方法を教わる。
 立方体や円柱など基本的な形状を選択して配置できる。配置するだけでなく、すでにiCAD上に配置した立方体から円柱をくりぬくような操作もできる。

 そんなイメージをつかんだところで、講師に言われた。

 「iCADはモデリング手順にとらわれずに、発想をそのまま形にできます。最終的に出図する形状ができていれば問題ありません」

 他の3DCADソフトの中には、どのような手順で作成したかの履歴が残る「パラメトリックモデリング」もある。履歴を設定することで、事前に想定した範囲での設計変更には対応しやすいメリットがある。
 一方、予期せぬ設計変更があった場合には、必要な部分に最初から履歴を付け直す必要性が発生するなど自由に形状変更をしにくく、データが重くなりやすい。
 
 iCADは履歴を残さない「ダイレクトモデリング」だ。それで、設計データの軽量さを実現している。
 さらに、自由に形状変更をしやすく、一品もので微調整が生じやすいファクトリーオートメーション(FA、※2)装置などに向くという。
※2:工場自動化。大学時代の友人が金融業界に勤めているので、略語を見ると「ファイナンシャルアドバイザー」の方も頭をよぎる。

 例えば、直径(φ)100mm、長さ100mmの円柱を描く。
 その際に、直接その寸法の円柱を配置しても、φ100mmの円を2Dで描いて押し出す形で100mm伸ばしても、(手間なので実際にやる人はいないと思うが)その円柱のサイズを上回る直方体を配置して削り出しても良い。

まっさらな状態(=左)から、演習問題の3Dモデルを作成できた
★お気に入り登録

BASIC KNOWLEDGE