川崎重工、共創拠点「KAWARUBA」開設
川崎重工業は11月6日、東京都大田区のHANEDA INNOVATION CITY(羽田イノベーションシティ)に共創拠点「CO-CREATION PARK―KAWARUBA(コークリエーション・パーク・カワルバ)」を開設した。
生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン
RECENT POSTS
川崎重工業は11月6日、東京都大田区のHANEDA INNOVATION CITY(羽田イノベーションシティ)に共創拠点「CO-CREATION PARK―KAWARUBA(コークリエーション・パーク・カワルバ)」を開設した。
ロボット業界で活躍する女性にスポットを当てた連載「活躍するロボジョ」。第34回で紹介するのは、ニコンの今井桃夏さん。大学で画像認識を活用した点群データ処理技術を学んだ今井さんは入社2年目の現在、次世代ロボットビジョンシステムの開発を担当する。試行錯誤する中、「想像力を持って開発することが大事」と力を込める。
辻俊明准教授の研究テーマはロボットの力計測と信号処理で、研磨作業のロボット化などに取り組む。後編では、ロボットの動作を自律的に生成する技術について紹介する。作業が失敗しそうな場合に動作を修正する例として、栓抜き作業を自動化した。この技術は多品種少量生産の現場にも応用できるという。
辻俊明准教授は、ロボットの力計測と信号処理を研究テーマに据える。人の動作のメカニズムを明らかにしてロボットで再現する中で、研磨の自動化にも取り組む。研磨時の力や音などのデータを収集してロボットの動作に補正をかけ、ワーク(対象物)の傾きや形状に合わせて研磨できる技術を開発した。
三菱電機は高速で高精度なFA(ファクトリーオートメーション=工場自動化)機器と制御技術を組み合わせたロボット「TOKUFASTbot(トクファストボット)」で「パズルキューブを最速で解くロボット」のギネス世界記録に挑戦し、5月21日に認定された。これまでの認定記録だった0.38秒を上回る0.305秒を達成した。
日本精工でロボットやモビリティーの駆動ユニット「アクティブキャスタ」を担当する毛紫萱(モ・シカ)さん。中国出身で、大学院から日本で過ごす。もともと海外志向が強く、人間ができないことを技術で解決することに魅力を感じ、新技術の開発に積極的な日本精工への就職を選んだ。得意ではなかったはずの、人とのコミュニケーションにも、やりがいと楽しさを見いだすようになったと笑う。「顧客の声に応えられるよう、エンジニアとして力をつけたい」と力強く話す。
多田隈理一郎教授が研究に取り組む「球状歯車」は、独自の構造でX、Y、Zの3方向に無制限に回転できる。後編では、これまでの研究の経緯や今後の展望に迫る。球状歯車の製造は3Dプリンターを使った付加製造(AM)から始まり、工作機械の5軸マシニングセンタ(MC)の切削加工を経て、次はプレス加工で量産を狙う。
大手工作機械メーカーのオークマと鋳造部品メーカーの木村鋳造所(静岡県清水町、木村 寿利社長)は共同で、次世代鋳造技術を開発した。ロボットで砂型を直接切削加工し、上型と下型の精密な型合わせや中子(なかご、型の内部空間に収める鋳型部品)の挿入なども全て自動でこなす。
多田隈理一郎教授は、全方向に駆動する「球状歯車」の研究で注目を集める。当初は樹脂製だったが、より耐久性を高めるために工作機械の5軸マシニングセンタ(MC)でアルミ合金製の球状歯車を作った。球状歯車をロボットの関節や搬送装置に搭載することで、従来に比べ素早く柔軟な動作を実現できるようになる。
ヒト型ロボットは大きな注目を集めている分野の一つだ。産業用ロボットとして提案するメーカーは多岐にわたるアプリケーションを披露し、実用性の高さをアピールする。一方、ヒト型ロボットを研究用途に提案する企業もあり、価格競争力の高さなどを武器に攻勢をかける。vol.23ではヒト型ロボットの各社の展示を紹介する。