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研究開発

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ヒト型ロボットが自動化の空白を埋める/アプトロニック、ボストンダイナミクス

産業用ロボットや搬送ロボットがさまざまな製造現場で活躍し自動化を進めているが、設置スペースや移動経路、作業内容などの課題から、自動化が難しい「空白地帯」が存在する。2足歩行をするヒト型ロボットは階段の昇り降りをしたり狭い通路も通ることができ、人と同じ動きができることからさまざまな作業内容に対応できる可能性を秘めており、自動化の空白を埋めると期待されている。フランスのソフトウエアメーカーのダッソー・システムズが今年2月に米国で開催したイベントで、ヒト型ロボットを手掛ける2社がヒト型ロボットの動向や展望を語った。

実証事業の成果発表で、オフィス警備と清掃の自動化デモ披露/Octa Robotics

Octa Robotics(オクタロボティクス、東京都文京区、鍋嶌厚太社長)は1月21日、都内で経済産業省の「令和6年度革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」の成果発表会を開いた。会場では、施設のセキュリティーを維持しながら清掃ロボットを稼働させる方法のデモも披露した。実証試験の結果を、ロボットの運用しやすい環境整備や規格の制定につなげる。

[活躍するロボジョvol.34]想像力をもって開発を/ニコン 今井桃夏さん

ロボット業界で活躍する女性にスポットを当てた連載「活躍するロボジョ」。第34回で紹介するのは、ニコンの今井桃夏さん。大学で画像認識を活用した点群データ処理技術を学んだ今井さんは入社2年目の現在、次世代ロボットビジョンシステムの開発を担当する。試行錯誤する中、「想像力を持って開発することが大事」と力を込める。

[気鋭のロボット研究者vol.33]ロボットの動作を自律的に生成【後編】/埼玉大学 辻俊明 准教授

辻俊明准教授の研究テーマはロボットの力計測と信号処理で、研磨作業のロボット化などに取り組む。後編では、ロボットの動作を自律的に生成する技術について紹介する。作業が失敗しそうな場合に動作を修正する例として、栓抜き作業を自動化した。この技術は多品種少量生産の現場にも応用できるという。

[気鋭のロボット研究者vol.33]ロボットが動作を調節しながら研磨【前編】/埼玉大学 辻俊明 准教授

辻俊明准教授は、ロボットの力計測と信号処理を研究テーマに据える。人の動作のメカニズムを明らかにしてロボットで再現する中で、研磨の自動化にも取り組む。研磨時の力や音などのデータを収集してロボットの動作に補正をかけ、ワーク(対象物)の傾きや形状に合わせて研磨できる技術を開発した。

「パズルキューブを最速で解くロボット」のギネス世界記録に認定/三菱電機

三菱電機は高速で高精度なFA(ファクトリーオートメーション=工場自動化)機器と制御技術を組み合わせたロボット「TOKUFASTbot(トクファストボット)」で「パズルキューブを最速で解くロボット」のギネス世界記録に挑戦し、5月21日に認定された。これまでの認定記録だった0.38秒を上回る0.305秒を達成した。

[活躍するロボジョvol.26]顧客の声に応えたい/日本精工 毛紫萱さん

日本精工でロボットやモビリティーの駆動ユニット「アクティブキャスタ」を担当する毛紫萱(モ・シカ)さん。中国出身で、大学院から日本で過ごす。もともと海外志向が強く、人間ができないことを技術で解決することに魅力を感じ、新技術の開発に積極的な日本精工への就職を選んだ。得意ではなかったはずの、人とのコミュニケーションにも、やりがいと楽しさを見いだすようになったと笑う。「顧客の声に応えられるよう、エンジニアとして力をつけたい」と力強く話す。

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