受注額、受注台数ともに3四半期連続で増加/日本ロボット工業会
日本ロボット工業会(JARA、会長・橋本康彦川崎重工業社長兼最高経営責任者)は4月24日、2025年第1四半期(1~3月期)の会員ベースの産業用ロボットの受注額や生産額を発表した。
受注額は2091億円で前年同期比32.2%増、受注台数は4万5432台で同23.3%増となった。前四半期に続き電子部品実装機が強い回復を示した他、垂直多関節ロボットを中心に同様の傾向を示し、受注額と受注台数ともに3四半期連続で前年同期比で増加した。
生産額は同22.2%増の1986億円と2四半期連続で増加し、生産台数は同14.8%増の4万4022台と9四半期ぶりに前年同期比増加に転じた。
総出荷額は同16.5%増の2018億円で、総出荷台数は同10.2%増の4万4688台だった。総出荷額は8四半期ぶり、総出荷台数は9四半期ぶりに前年同期比で増加したものの、国内では電気機械向けと自動車向けの主要用途で減少が見られた。用途別では、スポット溶接用や半導体用が大きく増加した一方、アーク溶接用が大きく減少した。
輸出額は同22.8%増の1476億円で8四半期ぶり、輸出台数は同16.0%増の3万4529台で9四半期ぶりに増加。アジア向けが中国を中心に増加し、電子部品実装用をはじめ溶接用などで堅調だった。北米向けもマテリアルハンドリング用を中心に7四半期ぶりの増加に転じたが、欧州では20年の水準にまで落ち込んだ。