初の社外向け技術展示会を開催/パナソニックホールディングス
社外との協業も狙う
AMRを多方向に活用
今回の展示会ではカーボンニュートラル(炭素中立、CN)をはじめとした環境負荷の軽減に貢献する技術と人工知能(AI)を活用した技術を中心に製品やソリューションを展示した。
「業務支援ロボットソリューション」として、AMR「X-Area(クロスエリア)ロボット」とAIを使った遠隔管制システム「クロス・エリア・リモート」を展示。クロス・エリア・ロボットは荷台部分を載せ替えることができ、工場内の荷物運搬や警備業務、移動販売などさまざまな用途で使える。
説明員は「クロス・エリア・リモートは専門知識がなくても扱える。当社のロボットに限らず、他社のロボットも制御できる」と話す。
搬送ロボット向けソフトも展示
グループ会社であるパナソニック アドバンストテクノロジー(PAD、大阪府門真市、水野勇介社長)が開発した搬送ロボット向けソフトウエアパッケージ「@mobi(アットモビ)」も展示。
従来型の無人搬送車(AGV)に組み込むことで、AMRとして運用できるのが特徴だ。開発に携わったPADの高橋三郎イノベーション基盤開発室長は「元々不整路など屋外での使用を想定していたが、工場内など屋内での使用を想定した引き合いも多い」と語る。
小川CTOは「業務支援ロボットソリューションとアットモビは、どちらもロボットを自律移動させるという根本は同じ。サービスロボットと産業用ロボットに技術の隔たりはない」と話す。
(ロボットダイジェスト編集部 斉藤拓哉)