独自パターンで高速認識、3Dビジョンセンサー発売/オムロン
オムロンは3月1日、ロボットの手首に取り付けて使用する3次元(D)ビジョンセンサー「FH-SMDシリーズ」を発売した。
コンテナ内に乱雑に積まれた物をつかむ、いわゆる「ばら積みピッキング」のための製品だ。
特徴の一つが撮像や認識の速度。通常は照射するしま模様のパターンを変えながら複数回撮影するが、同製品は特殊なパターンを照射することで1回で3Dデータを取得する。
また、撮影したコンテナ内の画像の中から個々の部品を認識する必要があるが、登録した部品の3Dモデル全体と照合するのではなく、まずは特徴的な部位を2Dで検出し、範囲を絞り込んだ後に3Dモデルと照合することで、認識時間を短縮した。
従来の方式では3秒かかった撮像や認識時間を、0.4秒に短縮できる。設定が簡単なのも特徴で、設定画面の指示に従って入力していけば設定を完了できるという。
同社は安全柵なしで使える協働ロボット「TMシリーズ」を販売しており、同製品とセットでも提案する。
「2Dビジョンセンサーはこれまでも発売していたが、3Dの製品はこれが初。現在一般的な3Dビジョンセンサーと比べ、少しリーズナブルな価格帯を狙いたい」とインダストリアルオートメーションビジネスカンパニー商品事業本部の中下直哉経営基幹職は言う。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)
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