[国際ロボット展 特別リポートvol.9]独自技術生かし“未来の工場”を提案/セイコーエプソン・エプソン販売
セイコーエプソンとエプソングループで販売を担うエプソン販売(東京都新宿区、鈴村文徳社長)は「2022国際ロボット展(iREX2022)」で「エプソンが変える、これからのものづくり。」をテーマに展示した。目玉の一つは、エプソンが考える未来の工場だ。部品の成形から出荷までの一連のプロセスを実演し、製造業向けに総合的な自動化ソリューションを提案した。
成形から印字、出荷まで一貫
多様な技術を製造現場に
リバーシの駒を入れる樹脂ケースは参考出展の自社開発の3次元(D)プリンターで成形したもの。また外箱や緩衝材は水を使わずに使用済みの紙から新たな紙を生み出す独自技術「ドライファイバーテクノロジー」で作成した。
また、未来工場の他にも、色のグラデーションの変化まで認識でき、外観検査に使えば製品の微妙な色ムラなども精密に検出できる「分光ビジョンシステム」も展示した。プロジェクターや複合プリンターなども製造するエプソンならではの、光や色に関する知見を生かしたシステムだ。 新発売のハイエンドモデルのスカラロボット「GX8/GX4」の展示では、自社製の高品質な水晶素材を使ったジャイロセンサーによる「ジャイロプラステクノロジー」などをアピールした。高速動作時にも振動を抑制できる技術だ。 「磨いてきた独自の技術が、製造業向けのソリューションとして形になってきた。技術にしっかりとこだわり、エプソンにしかできない価値を提供していきたい」とエプソン販売(東京都新宿区)の鈴村文徳社長は話す。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)
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