人手不足に悩む北陸の企業にロボットを提案/MEX金沢2019
「第57回機械工業見本市金沢(MEX金沢2019)」が2019年5月16日~18日の3日間、金沢市の展示会場「石川県産業展示館」で開催された。216社が出展し、延べ5万8000人以上が来場した。石川県、富山県、福井県の北陸3県は人手不足が深刻な地域で、北陸の企業は自動化に高い関心を持つ。今回展では、北陸地域の自動化ニーズに応える、ロボットを使った自動化提案が目立った。
216社が出展
北陸3県は深刻な人手不足
今回展のトピックを一言で表すなら「自動化」だ。 特にロボットの展示が目立ち、ロボットの動きに興味を示す来場者が会場のあちこちで見られた。 その背景には、MEX金沢の開催地の石川県に富山県と福井県を加えた北陸3県の深刻な人手不足がある。 厚生労働省が2019年5月31日に発表した北陸3県の4月の有効求人倍率は受理地別で、石川県が1.95倍、富山県が1.94倍、福井県が2.09倍と、いずれも全国平均の1.63倍を大きく上回った。特に福井は全国でも4番目の高倍率を記録した。 そのため、北陸の企業は深刻な人手不足を改善する一つの手段として、ロボットなどの自動化設備を導入することに高い関心を持つ。 だが、北陸は中小企業が多く、ロボットはティーチング(動作をロボットに覚えさせること)などが難しいため、中小企業には技術やコストの面でハードルが高く、そう簡単には導入できないのが現状だ。