生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

2023.01.25

パレタイジングソリューションのセミナー開催、実機見学も/IDECファクトリーソリューションズ

 システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のIDECファクトリーソリューションズ(愛知県一宮市、武仲清貴社長)は1月19日、自社で取り扱うカナダのロボットハンドメーカーのRobotiq(ロボティーク)のパレタイジングソリューションを紹介する少人数制セミナーを、本社併設のショールーム「協調安全ロボットテクニカルセンター」で開催した。

 セミナーでは、ロボティークの五頭総司セールスマネージャーが製品の特徴などを解説した。ロボットハンドや昇降台、ソフトウエアがセットになったパッケージシステムで、デンマークのユニバーサルロボットの協働ロボットと組み合わせて使用する。段ボール箱を荷役台(パレット)に積み上げる「パレタイジング」や荷物を下ろす「デパレタイジング」の作業を自動化できる。
 動作設定も簡単で①箱のサイズや重量、ピッキングする位置②パレットのサイズや配置方法③積み付けのパターン――の3ステップで、ティーチングペンダントに必要な情報を入力するだけで協働ロボットの軌道を自動生成できる。現在は自動式の昇降台を備えた「AXシリーズ」と、手動式の昇降台の「PEシリーズ」の2種類をそろえる。
 五頭セールスマネージャーは「食品業界や製薬業界などさまざまな業界に納入している。会社のホームページ上には、誰でも無料で使えるシミュレーションも用意した」と話す。

 その後、AXシリーズの実機見学会も開かれた。協働ロボットが自動式の昇降台と連動しながら段ボール箱を搬送する様子や、システムに取り入れた安全対策などに興味を示す参加者が多く、両社の技術者と参加者との間で活発な質疑応答が交わされた。

(ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)

TOP