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　AGVやAMRと組み合わせて使う器具の展示もあった。 　構内物流機器を開発、製造するモノリクス（東京都文京区、斉藤紀之社長）は、AGVやAMRでカゴ台車などをけん引する際に使う「Begin+JIG(ビギンジグ)」をPRした。ワンタッチでAGVとカゴ台車の接続や、切り離しができる。カーブを曲がる際に後ろのカゴ台車が振られることもないという。会場では、豊田自動織機の「キーカート」、THKの「SIGNAS」、ZMP（東京都文京区、谷口恒社長）の「CarriRo（キャリロ）」、Doog（ドーグ、茨城県つくば市、大島章社長）の「THOUZER（サウザー）」を展示し、４輪のカゴ台車や６輪のてんびん台車との接続を実演した。　「手持ちのカゴ台車をそのまま活用でき、費用を抑えられる」と製品担当者は言う。

　AGVやAMRだけでなく、産業用ロボットに関する展示もあった。 　機械商社の山善のブースでは、人工知能（AI）ベンチャー企業のアセントロボティクス（東京都渋谷区、久夛良木健社長兼最高経営責任者）が、同社のAIソフトウエア「アセントピック」と協働ロボット、３次元カメラを組み合わせて展示した。コンテナに雑多に入れられた複数種類の食品をロボットが把持し、パッケージのバーコードを専用リーダーにかざし、段ボール箱に仕分ける作業を披露した。 　「AIシステムは高価だと思われがちだが、わが社のAIソフトを使えば３万円程度で市販されている非常に安価な３Dカメラでも食品や日用品程度なら認識できる。高価な３Dビジョンセンサーを使うよりも、むしろトータルコストを抑えられる」と浜田光恒セールスディレクターは説明する。 　この他にも、会場内にはさまざまな物流関連のロボットが展示されていた。物流業界では人手不足からロボットによる自動化ニーズが高く、新型コロナウイルス禍でその傾向はさらに強まっている。物流分野でロボットが注目を集める状況は、まだまだ続きそうだ。

（ロボットダイジェスト編集デスク　曽根勇也）