フィジカルAIに脚光! 来場者数は過去最多を更新【その2】/ロボットテクノロジージャパン2026
フィジカルAI時代に5指ハンドも視野に
デンマークに本社を置くユニバーサルロボット(UR、日本支社=東京都港区、山根剛代表)も、AIを活用したシステムを複数提案した。
常に大きな人だかりができていたのが、UR製協働ロボットの先端に「5指ハンド」を搭載したシステムだ。その5指ハンドと、人の指の動きをデータ化する手袋「フィンガーキャプチャーグローブ」を組み合わせ、人の指とロボットの指の動きを連動させた。指先を使った複雑な作業が可能で、その動作をAIに繰り返し学習させることで、人の操作なしでも自律的に複雑な作業が可能になる。仮想のシミュレーション環境でその動作を繰り返すことで、動きをさらに最適化することもできる。
その他、AIベンチャー企業Airion(エアリオン、東京都文京区、河村拓実最高経営責任者)が展示協力したシステムも展示した。カメラの映像からロボットが状況を判断し、「お茶のペットボトルを箱の中に入れて」などと指示するだけで具体的な動作のティーチングなしにその作業をこなせる。
「URのロボットはAIシステムの開発に広く使われるROS2(ロスツー、ロボット開発用ミドルウエア)やプログラム言語のPython(パイソン)などと連携させやすく、速度や力の大きさなどさまざまなデータをリアルタイムに取り出すことができる。URロボットのそうした『フィジカルAIシステムに適している理由』をこの展示会で伝えたかった」と吉岡孝朗シニアマーケティングマネージャーは語る。
フィジカルAIの講演も満席に
各社の展示だけでなく、ステージイベントでもフィジカルAIは話題を呼んだ。会期初日の午後1時から、ファナックのロボット研究開発統括本部長の安部健一郎常務執行役員が登壇し、「人手不足の課題解決に向けた自動化への取り組みとオープンプラットフォームによるフィジカルAIの加速」と題した基調講演を実施した。
安部常務執行役員は冒頭で、「労働人口の減少が今後さらに深刻化し、その対策にロボット活用が不可欠」と指摘。「フィジカルAIの社会実装が加速するよう、世界中でファナック製ロボットを使った開発を自由にできるよう取り組んでいる」と語った。会場は満席で、メモを取るなどしながら多くの聴講者が熱心にその講演に聞き入った。
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