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　Mujin（ムジン、東京都江東区、滝野一征最高経営責任者）はここ数年、物流センターの自動化提案に注力してきたが、今回展では改めて工場の自動化（ファクトリーオートメーション＝FA）提案に注力した。 　目玉の一つは３次元（D）ビジョンセンサーで金属部品のばら積みピッキングをするロボットシステム「PickWorker（ピックワーカー）パッケージ」。前回展にも同様の製品を出展したが、サイクルタイムを前回展よりも３秒短い4.5秒に短縮した。「この２年でソフトウエアを改良し、３Dビジョンを内製化したことがサイクルタイム短縮につながった」と石原優月マーケティング＆コミュニケーション部長は話す。 　また、物流分野の自動化で培ったノウハウを生かし、変種変量生産にも柔軟に対応する知能化ロボットと無人搬送車（AGV）による次世代型の組み立てシステムなども提案した。

　2021年にロボット市場に参入した京セラは、国際ロボット展に初めて出展した。人に伝えるように「何を」「どこから」「どこへ」運ぶかを指示するだけで、専門知識がなくても変種変量品の搬送にロボットを活用できるシステムを展示した。 　文房具を扱う場合は「文房具ライブラリ」など、用途に合わせたサポートライブラリをインストールし、タブレット端末上でドラッグ・アンド・ドロップする簡単な操作で指示できる。「ロボット市場に参入したばかりなので、市場のニーズを探ることも出展の狙い」と森田隆三ロボティクス事業部長は話す。

（ロボットダイジェスト編集部　松川裕希、桑崎厚史、斉藤拓哉）