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アーム衝突時の衝撃を逃がせる減速機用のギアを開発/NEDO

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と横浜国立大学は1月30日、ロボットの関節の動きをしなやかにできる減速機用ギア「バイラテラル・ドライブ・ギヤ」を開発したと発表した。ロボットの関節に使われる減速機は、モーターのトルクを増幅させてアームに伝えるが、逆にアーム側から力が加わると柔軟に動かないため、アームが人に衝突しても衝撃を吸収できず、危険が生じていた。

社内外との連携を活性化し、ロボット開発を加速/パナソニック

パナソニックは1月25日、ロボット関連技術の開発拠点「Robotics Hub(ロボティクスハブ)」を設立し、大学や他企業などと連携した取り組みを加速させると発表した。ロボティクス・ハブは大阪府門真市と東京都中央区の2カ所に設置。社内外のさまざまな人が集まって技術開発を進める拠点となる。大学とはテーマを決めて共同研究に取り組む。対象は千葉工業大学、東京大学、東北大学、奈良先端科学技術大学院大学、立命館大学、早稲田大学の計6大学。

ワーク交換だけが自動化じゃない!加工や測定で多彩に活用【前編】

工作機械の自動化ニーズが高まっている。旋盤やマシニングセンタと呼ばれる切削加工機では早くから自動化が進んだが、砥石(といし)で加工する研削加工機やアーク放電で加工する放電加工機にも自動化機器を付けることが珍しくなくなった。工作機械の自動化で近年急速に存在感を高めているのが産業用ロボットだ。工作機械の自動化と言えば、被加工材(製造業ではワークと呼ばれる)の付け外しが一般的だが、ロボットで多種多様な自動化を提案する企業が増えた。ワーク交換だけならさまざまな自動化機器があるが、加工後のワーク測定や加工時に使う補助器具の交換など、さまざまな役割を1台でこなせるのは産業用ロボットならではだ。

[気鋭のロボット研究者vol.5]やわらかハンドでおかず詰めを自動化【前編】/立命館大学平井慎一教授

現実にある問題を出発点として研究を進める平井慎一教授。ソフトロボティクスを研究する平井教授が着目したのは、コンビニエンスストアなどの弁当におかずを詰める作業の自動化だ。産業用ロボットのハンドとしては珍しい、3Dプリンターを使って製作した「ソフトハンド」を研究する。2020年の実用化に向けテスト運用を始める。

[注目製品PickUp!Vol.7]厳しい環境でも大丈夫!小型・軽量・高把持力のグリッパー【後編】/鍋屋バイテック「5000シリーズ」

鍋屋バイテック(岐阜県関市、岡本友二郎社長、以下NBK)は、ドイツの機械部品メーカーZIMMER(ツィマー)GROUPの国内総代理店だ。加工現場の環境に適した高強度のロボットハンド(グリッパー)「5000シリーズ」などの販売やサービスを一手に担う。前編で紹介したように、5000シリーズの最大の特徴は小型で高把持力、高剛性であること。オープンな情報通信規格「IO-Link(アイオーリンク)」に対応する「IL仕様」もあり、既存のネットワークにも簡単に接続できる。また、より簡単にグリッパーが操作できるようロボットメーカーとのコラボレーションもスタートした。

可搬重量1kgの小型ロボットを発売/不二越

ロボットメーカーの不二越は1月31日、軽量・コンパクトな産業用ロボット「MZシリーズ」に可搬重量1kgの「MZ01」を追加した。小型化と高剛性を両立した設計で、これまでシリーズ最小だった4kg可搬の「MZ04」に比べ容積を55%削減した。導入時の所要面積も小さいためコンパクトな製造ラインを作れる他、本体質量が10kgと軽く、設備のレイアウトを変更しやすい。

[人事]グローリー新社長に三和元純氏、4月1日付

「ASROF(アスロフ)」のブランドでロボットのシステムインテグレーター事業を手掛けるグローリーは1月31日、4月1日付で三和元純(みわ・もとずみ)副社長が社長に昇格すると発表した。三和新社長は1977年大阪大学経済学部卒。同年太陽神戸銀行(現三井住友銀行)入行。2005年神戸ビル管理常務。09年グローリー入社。

協働ロボ「ソーヤー」などリシンクの事業を引き継ぐ/ハーン・グループ

ドイツに本社を置き、自動車産業向けの自動化ソリューションを提供するハーン・グループ(ラインラント・プファルツ州、トーマス・ハーン最高経営責任者)は2018年10月、同月3日に廃業を発表した米国の協働ロボットメーカー、リシンク・ロボティクスのロボット事業を引き継いだ。リシンクが所有する全ての特許や商標、ソフトウエアを取得した。取得額は公表していない。ハーン・グループはそもそも、リシンクの販売代理店だったが、協働ロボットを使った自動化ソリューションの拡充のため、ロボット事業の取得に踏み切った。

[注目製品PickUp!Vol.7]厳しい環境でも大丈夫!小型・軽量・高把持力のグリッパー【前編】/鍋屋バイテック「5000シリーズ」

今回の注目製品は、ドイツの機械部品メーカーのZIMMER(ツィマー)GROUPのロボットハンド(グリッパー)を紹介する。鍋屋バイテック(岐阜県関市、岡本友二郎社長、以下NBK)は、ツィマーと総代理店契約をしており、国内での販売やサービスを一手に担う。このグリッパーの最大の特徴はその頑丈さ。その中でも「5000シリーズ(=写真)」は金属部品の加工現場に向けて作られたため、粉じんやミストが飛ぶ厳しい環境下でも正常に動くように設計された。カバーを取り付ければ、なんと水中でも動かせるという。

10-12月の産ロボ受注額17.7%減も年間では過去最高/日本ロボット工業会

日本ロボット工業会(会長・橋本康彦川崎重工業取締役)は1月25日、2018年10-12月期の会員企業による産業用ロボットの受注額を発表した。受注額は1646億円で前年同期比17.7%減。10四半期ぶりの減少となった。前年が同36.3%増と非常に高水準だったことに加え、「米中の貿易摩擦による投資の先送りなどが影響した」との見解を同工業会は示した。

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