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[随想:ロボット現役40年、いまだ修行中vol.1]総合科学とサイバネティクス【前編】/小平紀生

過去には日本ロボット学会の第16代会長(2013~14年)を務め、現在も日本ロボット工業会のシステムエンジニアリング部会長や、FA・ロボットシステムインテグレータ協会の参与など、ロボット業界の要職を数多く務める三菱電機の小平紀生氏。同氏は黎明(れいめい)期から40年以上もロボット産業と共に歩んできた。その半生を振り返るとともに、ロボット産業について思うところをつづってもらった。毎月掲載、全12回の連載企画「随想:ロボット現役40年、いまだ修行中」の第1回。小平氏がロボット産業を志したきっかけとは――。

AIと遠隔操作システムの連携で、高度な自律動作が可能に/エクサウィザーズ

人工知能(AI)を活用したサービスを提供するエクサウィザーズ(東京都港区、石山洸社長)は2月、自社AIと建設業大手の大成建設が開発したロボット遠隔操作システムを連携させ、ロボットによる高度な自律動作を可能にしたと発表した。大成建設の遠隔操作システムは、手元のロボットをつかんで動かすことで、遠隔地のロボットを同様に動かせるシステムだ。遠隔地にあ

[人事]ファナックCEOに山口賢治社長が就任、4月1日付

ファナックは3月29日、4 月 1 日付で山口賢治社長兼最高執行責任者(COO)が社長兼最高経営責任者(CEO)になる役員人事を発表した。若返りを図り、経営体制のさらなる強化を目指す。稲葉善治会長兼CEOは代表権を持つ会長としてとどまる。山口社長は1993年ファナック入社、2003年MT本部長、07年本社工場長、08年工場総統括・専務、12年副社長 、16年社長兼COO。

[SIerを訪ねてvol.6]人材育成に力を入れる専業SIer【後編】/高丸工業

大型のワーク(搬送や加工の対象物のこと)のアーク溶接ロボットを中心に開発、製造してきた高丸工業(兵庫県西宮市、高丸正社長)は2007年、兵庫県尼崎市に「ロボットテクニカルセンター(RTC)」を開設し、中小企業のロボット導入を支援し始めた。17年にはRTCを東京にも設立し、今年2月にはフランチャイズ1号として岐阜市にも開設した。今後はRTCの拠点を拡充し、ロボットの導入支援をより一層力強く推進する。

[SIerを訪ねてvol.6]人材育成に力を入れる専業SIer【前編】/高丸工業

今回紹介するシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)は、大型のロボットシステムの設計、開発を得意とする高丸工業(兵庫県西宮市、高丸正社長)。同社が手掛ける自動化システムは、ロボットに走行レールや移動用のコラム(柱)を付けたものなど、システム全体として大きいものが多い。生産キャパシティー確保のために11年にJFEスチールの西宮工場内に本社事務所と工場を移転した。重厚長大産業を中心に多くの顧客が頼る、特徴的なSIerだ。また、2007年には業界に先駆けて「ロボットテクニカルセンター」を設立し、ロボットユーザーの支援もしている。

[気鋭のロボット研究者vol.6]機械同士が「心」を通わす【前編】/岐阜大学山本秀彦教授

工場の生産性向上や自動化への取り組みに多くの企業が注力する。山本秀彦教授は、人工知能(AI)システムを利用した工場の知能化の研究を進める。無駄のない設備のレイアウト、無人搬送車(AGV)や双腕ロボットの作業効率の向上を実現し、モノのインターネット(IoT)を使った工場全体の最適化を提案する。

[注目製品PickUp!vol.10]欲しい所に手が届く、片手で運べる協働ロボ【後編】/デンソーウェーブ「COBOTTA(コボッタ)」

4kgと驚異の軽さを誇るデンソーウェーブ(愛知県阿久比町、杉戸克彦会長)の協働ロボット「COBOTTA(コボッタ)」。ロボットを固定して使う従来の考え方を変え、人手が欲しい所へ持ち運んで使用する。また、初心者でも簡単に操作できるがプロが使えば複雑で高度なシステムも構築できるなど、機能面でも高い拡張性を持つ。前編では基本スペックを始め目に見える特徴を紹介したが、後編では使って初めて分かるコボッタの充実した機能について紹介する。

[注目製品PickUp!Vol.10]欲しい所に手が届く、片手で運べる協働ロボ【前編】/デンソーウェーブ「COBOTTA(コボッタ)」

コンパクトな産業用ロボットは多くあるが、そのほとんどが据え付け型で、設置後はその場所で同じ作業を続ける。しかしデンソーウェーブ(愛知県阿久比町、杉戸克彦会長)の開発した協働ロボット「COBOTTA(コボッタ)」は、コントローラーを内蔵しながらも1台あたり約4kgと片手で持ち運べる驚きの軽さのため、人手の欲しい場所まで持ち運ぶことができる。従来のようにロボットを1つの場所に固定するのではなく、必要な場所に持っていく逆転の発想を形にした。初心者でも簡単に操作できるが、プロが使えば複雑で高度なシステムも構築でき、機能面でも高い自由度を持つ。今回の注目製品PickUp!ではコボッタの魅力を紹介する。

チャックの爪の交換はロボットに【後編】/松本機械工業

松本機械工業(金沢市、松本要社長)は、チャックや回転テーブルなどの工作機械の周辺機器を製造販売する。チャックとは旋盤(回転する加工物に刃物を押し当てて加工する工作機械)に必須の機器で、一般的に3つのジョー(爪)でワーク(被加工物)をしっかりと固定する役目を持つ。同社が爪交換の自動化に取り組み始めたのは、今から30年以上も前。だが、ここ2~3年で注目度は一気に高まったという。それはなぜだろうか――?

チャックの爪の交換はロボットに【前編】/松本機械工業

松本機械工業(金沢市、松本要社長)は、チャックや回転テーブルなどの工作機械の周辺機器を製造、販売する。チャックとは旋盤(回転する加工物に刃物を押し当てて加工する工作機械)に必須の機器で、一般的に3つのジョー(爪)でワーク(被加工物)をしっかりと固定する役目を持つ。チャックの爪は従来、人が手作業で交換していた。これに対し同社は、最近の深刻な人手不足に対する解決策(ソリューション)として、次のような提案に力を入れる。爪の交換はロボットにお任せあれ――と。

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